視聴者にしてみれば、そのキャスターがどこの放送局出身なのかは、どうでもいいこと。だが有働由美子アナは、「私はNHK出身」というプライドが骨の髄まで染みわたっていることを露呈してしまったようだ。
10月1日から報道番組「news zero」(日本テレビ系)の新キャスターとして出演している彼女。就任前には、番組スタッフに企画を出させては取材経費まで厳しく問いただす「女王様」ぶりが報じられるなど、日本テレビ側が下にも置かない扱いをしている様子が伝わってきた。
しかしふたを開けてみれば、初日の放送では原稿読みやフリートークでやたらと噛みまくり、テレビ業界歴28年目とは思えない体たらく。そして2日の放送ではキャスターとしてはあるまじき態度で番組を中断してしまい、急きょCMに移るという失態をさらしてしまった。テレビ誌のライターが呆れ顔で語る。
「キャスターがカメラ目線で話すときには、テレビカメラに装着された『プロンプター』という機器に原稿が映し出され、それを読み上げるという手法が使われています。ところが2日の放送では有働が用意された原稿をきちんと読み上げることができず、あまつさえ『日テレさんのプロンプターに慣れてなくて』と言い放ち、番組の進行を止めてしまったのです。しかし仮にプロンプターに何らかの原因があったとしても、視聴者にとっては『プロなんとかって何?』という話に過ぎません。それなのに有働は『私は悪くない、機器のせい』と言わんばかりの対応。しかも自分がメインキャスターを務める局のことを『日テレさん』とさん付けで呼ぶ感性も異様です。結局、自分は天下のNHK出身で、日本テレビではお客様扱いされていると、自ら白状したも同然でした」
その「news zero」ではやたらと気さくな口調を交え、フランクさをアピールしている有働アナ。しかし本当のフランクさとは、細かいところににじみ出るものではないだろうか。
(白根麻子)