2018年大みそかには、ジャニーズ事務所から2人の男が旅立っていく。元関ジャニ∞の渋谷すばると、元タッキー&翼の滝沢秀明だ。20年以上在籍したアラフォージャニーズの去就は、ひとつの時代の終焉といえる。
その滝沢だが、俳優としての実績を十二分に積んだ末に、02年に歌手としてCDデビュー。その際に「タッキー」という愛称がアーティスト名義となった。今ではすっかり定着した「タッキー」の呼び名だが、実は名付け親はジャニー喜多川社長ではない。
「滝沢にタッキーと名付けたのはKinKi Kidsの堂本剛です。滝沢は13歳で事務所に入っているんですが、その直後、リハーサル室で剛と一緒になりました。そこで剛が、『タッキー』とさりげなく呼んだそう。当然、それが愛称になるなんて思いもせずに」(エンタメ誌ライター)
剛は誰かが付けたであろうあだ名を、そのまま呼びたくないという性分。滝沢のときも、「た・き・ざ・わ。……タッキーじゃない?」と瞬間的に浮かんだという。結果的にこのひらめきによって、タッキー&翼が誕生。今年7月には、V6・三宅健とのデュオ・KEN☆Tackeyも生まれており、ケンタッキーフライドチキンのCMに起用されている。
「皮肉なもので、ケンタッキーが大好きな剛にはCMオファーがないんです。ちなみに滝沢は山下智久くんの愛称を『山P』と決め、浸透させています」(前出・エンタメ誌ライター)
先輩が後輩にあだ名を付けることはあるが、それがアーティスト名義になるのは珍しい。改めて、滝沢の芸能界引退が惜しまれる。
(北村ともこ)