男性アイドルグループの「嵐」が、2020年いっぱいで活動を休止する。1月27日にはメンバー5人がそろっての記者会見を行い、リーダーの大野智はジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が「僕が決められることでもないと思うし、みんなで決めるものだと思う」と語ったことを紹介。今回の決断はあくまでメンバー同士の話し合いで決まったことを強調していた。しかしその言葉を額面通りに信じるファンや関係者はいないようだ。
「ファンの間ではこの活動休止により、元フリーアナと交際中の二宮和也を筆頭に、櫻井翔や松本潤らが次々と結婚するという観測が根強いようです。ただ活動休止の効果としてそういう面は出てくると思いますが、それが活動休止の理由と考えるのはあまりにナイーブというもの。実際には今回のタイミングを選ばざるを得ない事情があったのではないでしょうか」(業界関係者)
その事情はずばり、来年に迫った東京五輪だという。一部では“解散興行”のハイライトとして、嵐を東京五輪の開会式か閉会式に押し込むための話題作りという観測もある。だが前出の業界関係者は、真逆の見方をしているという。
「日本の芸能界を代表する存在のジャニーズ事務所ですが、東京五輪との関わりは今のところTOKIOが務める『フラッグツアー スペシャルアンバサダー』のみ。しかもこのフラッグツアーは間もなく終了するため、東京五輪の本番ではジャニーズ所属タレントを起用する計画はありません。そしてそのジャニーズでは、未成年の所属タレントにまつわる不適切な行為が過去の裁判で認定されており、国際的なイベントである五輪にかかわることは不可能だと言われています。そのなかでなんとか嵐を五輪に押しこもうとしたものの、この段階で参加の可能性がゼロになったのではないでしょうか」
嵐が東京五輪に関わることができないのであれば、対外的にはメンツの立つ理由が必要だ。それが「2020年いっぱいでの活動休止」であり、ラストツアーだというのである。
「嵐はここ数年、11月から翌年1月にかけてドームツアーを行ってきました。それが2020年のツアーでは少し前倒しになるほか、ドームのない仙台や広島、新潟といった主要都市もアリーナツアーで回るかもしれません。それゆえ五輪後の9月から大規模なツアーを組み、東京五輪を含む夏はその準備に充てるという形にできるはず。このスケジュールならば、東京五輪も高みの見物を決め込むことができそうです」(前出・業界関係者)
果たして嵐が東京五輪に何らかの形で絡むことはありえるのか。
(白根麻子)