講談社の女性ファッション誌「ViVi」のオンライン版と自民党がコラボした企画が波紋を呼んでいる。
同誌は6月10日、公式Twitterで「みんなはどんな世の中にしたい?」と投稿。「#自民党2019」「#メッセージTシャツプレゼント」の2つのハッシュタグをつけて自分の気持ちをつけて投稿するキャンペーンを打ち出したのだ。
「自民党の議員・桜田義孝は『子供最低3人くらい産むように』、麻生太郎は『子供を産まなかったほうが問題だ』、森喜朗は『子供を1人も作らない女性が年を取って、税金で面倒をみなさいというのは、本当はおかしい』、柳沢伯夫は『女性は産む機械』など女性蔑視とも受け取れる発言をしてきています。それなのに女性誌である『ViVi』が自民党のキャンペーンに加担。女性は政治をわかっていないと、『ViVi』がナメているととられても仕方ありません。いったい何が狙いだったのか理解に苦しみます」(女性誌記者)
この企画に対しネット上では「一つの党でなく、国会全体とコラボすればよかったんだと思う」「若者を選挙に興味を持たせようという意図はわかるが、特定の政党のみっていうのは批判が起きても仕方がない」「モデルさんたちの『いろんな文化が共生できる社会に』『自分らしくいられる世界にしたい』という意見は現在の自民党と真逆の価値観」など、選挙や改憲をにらんだ姑息なキャンペーンだと批判が殺到している。
「現在問題になっている年金ですが、かつては潤沢に資金がありました。それを使い、ゼネコンの票田欲しさに、厚生年金休暇センターなる施設を2000億円超えの巨費を投じ建設。ところが、初期投資を回収できないどころか、毎年の赤字も厚生年金から支出され、多くの厚生年金原資が失われました。これは、自民党政権下で行われたのに、原資がないから年金減らすとは言語道断です」(社会部記者)
7月21日の参院選で、有権者がどんなジャッジを下すのか注目したい。