10月1日、消費税率が8%から10%へ引き上げられました(軽減税率対象を除く)。これにともない、生活面でさまざまな変化が訪れると予想されます。そこで、カラダノート社が『ママびより』メルマガユーザー440名を対象に行った「消費増税に関する意識調査」(調査期間:2019年9月)から、子育て世代の母たちの動向をみてみましょう。
■みんなが増税前に買ったものは…
「増税することがきっかけで買ったものがあるか」という質問に、「ある」と回答した人は51.1%。また、「増税前にこれから買おうと思っているものがあるか」という問いには、「ある」(39.2%)と「検討中」(35.2%)を合わせて7割強にのぼったそうです。この結果をみると、多くの人が増税前に買っておきたいものがあった様子。具体的に増税前に買ったものを尋ねたところ、第1位は「オムツ」(56.4%)、これに「日用品」(46.7%)、「家電」(22.0%)が続いたとのこと。頻繁に使用する紙おむつや日用品はできるだけ低コストに抑えたい、また家電などの高額なものは消費税率アップでさらに高額になる前に購入したい、という心理がうかがえますね。
■軽減税率って、何?
また、増税にともなって開始された「軽減税率」の制度についても尋ねたところ、「軽減税率についてどの程度理解していますか?」という問いに「全く理解していない」(6.1%)、「あまり理解できていない」(32.5%)、「どちらともいえない」(27.7%)という結果に。実は合計6割以上の母親が、軽減税率を十分には理解していないということになります。軽減税率について理解できていないことのTOP3は、「どんなものやシーンで減税されるか分からない」(65.9%)、「ポイントの還元制度が分からない」(48%)、「キャッシュレス決済が増税にどう関係するのか分からない」(36.4%)だったそう(複数回答)。増税に対する緩和措置は複雑で、具体的にどんな場面でどのようにお得になるのか、手探り状態の母たちは多いようです。
■増税を乗り切る手段はキャッシュレス決済!?
増税前のキャッシュレス利用状況を尋ねると、「クレジットカード」(83%)が最も多く、次いで「電子マネー」(56.8%)、「QRコード決済」(20.9%)が続きました。また、「増税をきっかけにQRコード決済の利用を始めた人」は7.3%、「増税をきっかけにQRコード決済の利用を検討している人」は21.8%だったそうです。制度の内容がイマイチつかめない状況の中、約3割の母たちが、キャッシュレス決済の導入に向けて動き出している様子。これは、増税後の負担を減らす一つの手段となりそうです。
というのも、キャッシュレス決済(現金以外の支払い方法)を利用することで、中小企業の店舗で買い物をした際、最大で税込価格の5%分に相当するポイントが戻ってくる「ポイント還元制度」があるから。これは、2020年6月までが対象期間となります。軽減税率対象商品と合わせて、実際に利用する店舗での導入状況を確かめながら利用していきたいですね。
(Nao Kiyota)