歌舞伎俳優の尾上松也が7月19日、「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ)に出演。同日放送が開始された注目のドラマ「半沢直樹」について語った。
尾上はゲストコーナー冒頭で、爆笑問題・太田光から「超エリートだからねえ。プリンスだから」と紹介されると「プリンスって言われるのだけは、本当にやめていただきたい」と断り、「プリンスと呼ばれる方はちゃんといらっしゃるんですよ、お家柄もちゃんとあってね」と念を押した。尾上は代々歌舞伎を受け継いできた名門の出身ではなく、父の六代目尾上松助が入門したことから始まった弟子筋の出身であることから、「父がいなかったら僕はここにいない」と語った。
また、爆笑問題・田中裕二から、最近バラエティへの出演が多いことを聞かれると、「バラエティに出させていただくのが楽しい。お芝居とは全然違う空間じゃないですか。だからめちゃくちゃ緊張する」と語り、台本のないバラエティは「頭を回転させて、どういう風にしたら、面白くなるか」を考えるのが楽しいと明かした。
「この日の出演は大ヒットドラマの続編『半沢直樹』の番宣だったのですが、尾上は『番宣だとしても、一つでも爪あとを残したい』と出演への意図を語りました。また、前作をファンとして観ていたという『半沢直樹』にキャスティングされたことについては、『冗談かと思いました』と語り、『いつ次回作が見られるかと思っていたから、まさかお話が来るとは思っていなかったので、本当にうれしかった』と振り返っていました。『半沢』で尾上が演じるのは、新興IT企業の社長。第1話ではまだ半沢の敵か味方か判然としない役柄ながらも、今後の展開を左右するキーパーソンだと言います。
『半沢』は、オーバーな芝居や顔芸とも言える表情の迫力、役者陣の見栄の張り合いも見どころの一つ。前作では香川照之の悪役ぶりや土下座シーン、片岡愛之助のお姉キャラが話題になりましたが、今作も市川猿之助が1話目にして上司である香川を裏切るけれん味たっぷりの悪役芝居で早くも話題になるなど、歌舞伎俳優たちの演技合戦に注目が集まっています。ただ尾上の演技には、視聴者から《松也、体型だけは大御所感あるけど、存在感はいまいちだった》《IT社長でぽっちゃりってアノ社長思い出したけど、一人だけ演技が…》など先輩俳優たちと比べられて、手厳しい意見もあがっています」(芸能記者)
本物のプリンスたちのクドすぎる演技の中で、どこまで“爪あと”を残すことができるか?
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