お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が8月23日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、未成年女性との飲酒やお持ち帰り疑惑を報じられた俳優の山下智久について言及した。
コロナ禍に喘ぐ7月30日、山下は同じジャニーズ事務所のKAT-TUN・亀梨和也と共に女子高生モデルらとの宴席に着くと、その後は宿泊するホテルに“お持ち帰り”したと報じられた。しかし、ジャニーズ側が山下らへの処分を発表するまで、テレビ局がこの騒動を一切取り上げなかったことから、作家の乙武洋匡氏はジャニーズ事務所への忖度があるのではないかと指摘した。
すると松本もこれに同調し、「ジャニーズさんにはみんな優しい。そこは否めないと思うんです」とやはり忖度が実際に存在するとの見方を示すと、「これ吉本の芸人、“極楽の山P”の時は酷かったから」と極楽とんぼの山本圭壱が2006年に起こした同様のスキャンダルをネタにコメント。これにはすかさずMCの東野幸治も「それ、ピッグのピーね」と“山P”の意味合いが異なると付け加えた。
松本は続けて、「全然同じ“山P”でも(扱いが)違うじゃないってありますけど、女性が言っている言ってないって大きいと思います」とも述べ、山本の場合には女性側からの被害届があったことを指摘している。
「なかなか情報番組の中で『ジャニーズさんにはみんな優しい』と断言できるタレントも少ないでしょう。加えて『極楽の山P』という松本の表現が“パワーワードすぎる”としてSNSでも大盛り上がり。『極楽の山Pは笑う 笑笑』『うまいなー。さすがまっちゃん』『こういうセンスがすごい』との反応が続出しました。すかさず“ピッグのP”だと切り返した東野についても『頭の回転早くてすげぇ』『この一連のやり取りめっちゃ笑った』といった声が出ています。東野以外のMCであれば、ジャニーズの山下をイジった松本の発言には苦笑するしかなかったかもしれません。松本と東野だからこそ成立したやり取りだったのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
相変わらずの絶妙なコンビネーションを見せつけた2人。ユーモアを交えながらも、しっかりとジャニーズへの忖度の存在を指摘するなど、笑いと鋭さを兼ね備えた「ワイドナショー」特有の切れ味は健在だった。
(木村慎吾)