お笑いコンビ・カラタチの前田壮太による「アメトーーク!」(テレビ朝日系)での問題発言について、同局取締役の西新氏が10月27日の定例会見で言及している。
騒動の発端は22日に放送された同番組内の「もっと売れたい芸人」の一人として出演した前田の発言である。アイドル好きを自称する前田はトーク中、「やっぱり虐げられるんですよ、小さいアイドルを応援していると。アメリカの仲間とか、体内にGPSとか埋め込まれてますよ」とコメントし、GPSを装着される性犯罪者のことを“仲間”と呼称したのだ。
これに多くの非難が寄せられ、西氏は「現在視聴者センターにもご意見を頂いていますし、ネットにも色々な書き込みがあるのは認識している」「様々な意見がありますので、しっかり受け止めさせていただいて、次回以降、番組の作りに反映させていければと思います」などと述べた。
「アメリカで体内にGPSを装着されているということは、装着せざるを得ないような前科があることを意味し、そこには被害者が存在するわけです。そのような背景がありながら、GPS装着を笑いのネタとして落とし込んだ前田には配慮が欠けていたといえます。また、前田は他にも、公立の中学や高校の平均的な年間養育費がおよそ45万円であることを調べ、自分は推しメンのアイドルにそれ以上の金額を費やしてると豪語。『僕、推しメンのことは“扶養家族”って呼んでます』との不気味な表現で共演者を失笑させると、ネタの中で『本当に好きなアイドルは15歳~16歳とかなんで、女子大生は俺からしたら熟女』と発言したこともあります。かつて前田は吉本興業の養成所在籍中からキケンなネタで周囲をドン引きさせており、放送作家からは叱られる日々だったとも回顧。今回の炎上に至る以前からその予兆があったとも考えられますね」(テレビ誌ライター)
ネット上には一部から前田の炎上について“大袈裟すぎる”との感想もあり、「大部分の視聴者は“シャレ”で済ましてるんじゃないかって思うんだけどな」「またテレビがつまんなくなるな」などといった反応も見受けられた。
ただ、女性からすれば、性犯罪者に装着されるGPSをネタにしたトークを気持ちよく笑うことは困難なのではないだろうか。
(木村慎吾)