人気YouTuber医師から学ぶ「乳がん」の基礎知識(下)発症リスクを減らす「3つの方法」とは

 最近耳にすることが多い乳がん。生涯に乳がんを患う女性は9人に1人と女性がかかるがんの中では一番多いですが、早期発見すれば生存率100%のがんです。

 早期発見のためにはまず乳がんを知ろう!ということで、クリニックでがんを専門に診療を行い、YouTubeでゼロからわかるがん医療をテーマにした「ゼロがんチャンネル」を配信している人気YouTuberドクターの銀座みやこクリニックの濱元誠栄医師に、乳がんについて教えていただきました。

 まず乳がんは早期発見がカギ。そのために大切なのが、検診はもちろんですがリスク要因を把握することです。

 まずリスク面を整理すると、一つ目は遺伝的な要因があります。親や姉妹など近しいところで乳がんの方がいらっしゃる場合は特に注意しましょう。

 2つ目は女性ホルモンのひとつエストロゲンの分泌が多いと、乳がんのリスクがあがります。初潮年齢が早い、出産経験がない、閉経年齢が遅い、などに該当する方は、身体がエストロゲンにさらされる時間が長くリスクが上がります。

 3つ目は、生活習慣の部分でいうと、高脂肪食や、アルコール、喫煙の他、肥満も大きく影響します。特に閉経後の肥満は顕著にリスクが上がるため、年齢的に該当する方は注意しましょう。

 今回は、環境要因によるリスクの中で、リスクを下げる方法について濱元先生にうかがいました。

 まず、乳がんのリスクを下げる方法の中で、最も手軽に取り入れられるのが運動です。運動は乳がんの発生率を下げることがわかっています。これはスポーツに限った話ではなく、肉体労働が多い女性と、デスクワーク中心の女性では肉体労働が多い女性のほうが乳がんの発生率が低いというデータがとれており、身体を動かすということが乳がんの予防に効果があるといえます。

 また、大豆製品をよく摂る人は乳がんの発症率が低いという傾向がわかっています。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをすることが知られていますが、最近の研究では乳がんの治療薬であるタモキシフェンという治療薬と同じような構造をしていることがわかり、乳がんのリスクを下げる効果が注目されています。ただし、イソフラボンは、多く摂りすぎると過剰摂取になる可能性があるので、サプリメントではなく、食品から摂取しましょう。

 もうひとつ、リスクを下げる食品として意外なのが乳製品です。高脂質はよくないので低脂質を選ぶ必要はありますが、低脂質の乳製品はリスクを下げる効果があります。生クリームやチーズはもともとの脂質量が多くなかなか低脂肪での摂取は難しいですが、低脂肪のヨーグルトはリスクを下げる効果があるので、乳製品が好きな方は低脂質のヨーグルトを摂るようにするとよいでしょう。

 リスクが高いかも…と感じる方はもちろん、普段から気を付けておくことで乳がんのリスクを下げることができるので、ぜひ意識してみてくださいね。

(安藤恵美)

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