さんまが守り続ける「ノーギャラの気持ちで喋る」ポリシーの真意

 お笑いタレントの明石家さんまが12月5日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)に出演し、20代後半から給与明細を見ていないと告白している。

 番組では、向上委員会の主要キャストでゲスト出演した先月12日放送の同局系「VS嵐」の中で、今田耕司がさんまの貯金額を「30億円」と予想したことについてトークが交わされた。

 その際、さんまは「30億円」という今田の予想に対し、一切のノーリアクションで「やめとけ」と冷静に返していたことから、ネット上では「30億円どころではない金額」ではないかとの憶測が浮上。陣内智則からは「(給与)明細って見るんですか?」との質問が寄せられると、さんまはすぐに「見ない」と答えた。再び陣内が「いつから見ないんですか?」と尋ね、「もう…20代後半から」と明かしている。

 スタジオに驚きの反応が響く中、さんまは「うちの一門がそういう教えやねん。『芸人は明細を見るな』って」と説明し、「これもノーギャラの気持ちで喋ってるから」と同番組出演時の心境を表現した。

「さんまは現在65歳ですから、およそ40年にもわたって細かい給料のチェックをしていないことになります。また、さんまといえば、地方の番組だろうが全国放送だろうが、そして、深夜だろうがゴールデンタイムの番組だろうが、一切の分け隔てなく、常に共演者を疲弊させるほどの全力トークを続けてきたことは皆が知るところ。ネットでは、このさんまの明細を見ないポリシーについて、『仕事毎の単価を知りたくないんだろうね。よく若手芸人が地方の仕事だとテンションが違うとか言われてるし』『一門の教えもあるかもしれませんが、ギャラの高い低いで“やる気”が変わってしまうので、笑いに厳しいさんまさんはいつでも自分が手を抜かないように見てないんだと思う』などと、給与明細を見ることで、ギャラの差額を知ってしまい、フラットな全力投球ができなくなることを懸念しているのではないかとの指摘が出ています。“ノーギャラのつもりで喋ってる”という発言からも、お金の額に関係なく、とことんまで自らが納得するような仕事をやり遂げたいという想いが伝わりますね」(テレビ誌ライター)

 バラエティ番組の収録スタジオを「戦場」と謳い、自分だけでなくゲスト出演者にも本気の姿勢を求め続けるさんま。今田からの貯金額予想「30億円」にリアクションをしなかったのは、自分でも正確な貯金額を把握していないのかもしれない?

(木村慎吾)

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