お笑いタレントのカンニング竹山が4月5日放送のラジオ番組「赤江珠緒たまむすび」(TBSラジオ)に出演し、東京都の広報動画制作費用を巡る自身の発言を謝罪した。
事の発端は、3月28日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)で、竹山が口にした事実誤認のコメントである。竹山は、東京都が発信するコロナ対策呼びかけの広報動画1本の制作費について「4.7億円もかかった」と発言。ただ、実際には動画1本ではなく、広告全体の費用が4.7億円だったことから、番組内ですぐに訂正していた。
この日放送の「たまむすび」では、「私が言い間違いをしたことは本当に申し訳ありません。言い間違いをしたそこの部分は嘘になりますが、全体的には間違っていない」と説明した。
竹山によれば、「アッコにおまかせ!」でのコメント後、所属するサンミュージックとTBSに東京都からの抗議が届いたようで、「今から4日前くらいに、サンミュージックと東京都が話し合いをしたらしい。そしたら東京都が『あれは抗議文じゃなく注意文ですから謝らなくていいです』と言ってきた。(「アッコにおまかせ!」の)番組内でも謝っているし、余計なことしなくていいか、という話になった」と現在までに正式な謝罪コメントを残していない理由を明かした。
なお、事実誤認の発言を放送してしまったTBSはすでに謝罪しているが、これについて竹山は「TBSはTBSのお考えがあるから謝罪したんです。そしたら一部で『なんで竹山が謝らないんだ』という話になった」と言及している。
「都の公文書に記載された半年分の広告費を『動画1本の制作費』と発言してしまった部分について、『全体的には間違っていない』と釈明した竹山。また、番組を放送するTBSが謝罪している点も『TBSのお考えがある』とし、自身については『都が謝らなくていいと言った』と述べるなど、半ば開き直りのような表現を連発しています。この謝罪とも言い訳とも解釈され得る竹山のコメントに対し、ネットでは『都が謝らなくていいと言ったとかペラペラ喋る竹山。こういう言い訳も下衆だと思います』『間違ってないと思うならしっかり反論すればいいし、間違っていたなら、公共の電波での誤報になりますから、しっかり謝罪すればいいと思います』『謝らなくていいですって言われて謝らないってことは悪いと思ってないんだろうな』との指摘が続出。謝る意思があるのか、不服なのか、どこか煮え切らない竹山の態度に苦言を呈する声が大半となりました」(テレビ誌ライター)
また、番組内では、旧知の仲である有吉弘行の結婚についても触れ、「メールはしたよ、おめでとうって。『お前が結婚を発表してくれたから、俺の揉め事が消えそうだわ、サンキュー』って送った」ともコメント。これに対しても、「揉め事じゃなくて一方的な言いがかりだと思う」「消えません! 全く反省してないですね」との厳しいツッコミが届いている。
とはいえ、「アッコにおまかせ!」のほかフジテレビ系情報番組「バイキングMORE」でもコメンテーターを任される竹山には、今後も“お上”の圧力に屈することなく自らのポリシーを貫いてほしいものだ。
(木村慎吾)