中居正広が「紺綬褒章並びに賞杯」を受章したことが発表されたのは2月9日のこと。「公益のため多額の私財を寄附した」有名芸能人として、同じ元SMAPの香取慎吾、浜崎あゆみ、西島隆弘の名もあった。
4月1日には、東京都医師会が公式サイトで「医療機関へ支援物資を贈った」支援企業・団体を発表したが、そこにも中居の個人事務所「株式会社のんびりなかい」の名前があり、「食品」を贈ったことが記載されている。
中居はグループ時代からボランティアに積極的だった。東日本大震災が発生した2011年、「音楽の力で日本を元気に!」をコンセプトにスタートした大型の歌番組「音楽の日」(TBS系)で司会を務めた。同局の安住紳一郎アナウンサーとのコンビで11年連続となる今年は、震災が起こった3月11日に生放送された。
「中居がスゴいのは、TBSで始まった2012年、NHK総合が復興メッセージを込めた生番組『“明日へ”コンサート』の総合司会も務めたことです。局アナだった有働由美子と、息の長いチャリティ歌番組になるはずでした。しかし、16年3月、福島・會津風雅堂をメイン会場にした回で終了。SMAPの生歌唱ラストとなり、この年の大みそかにグループは解散しました」(週刊誌記者)
最後のレギュラー番組となった「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)では、最終回の16年12月26日までのおよそ5年間、エンディングで東日本大震災への義援金を告知した。同年4月以降は、熊本地震への支援金も追加。毎回歌のコーナーの収録のたびに撮り下ろし、5人がそろって「よろしくお願いします」と一礼するのが慣例だった。同番組を通じて、メンバーは何度も被災地を訪問。中居はプライベートでも東北や熊本に足を運んだ。
中居は、プライベートで支援し、義援金を送金していることは口にしない。優しさの押し売りをしない。それが中居の流儀のようだ。
(北村ともこ)