元タレントでインフルエンサーの木下優樹菜に対し、美容用フェイスマスクの化粧品会社などが約3億円の損害賠償を求める訴訟を起こしたことが、5月27日にわかった。
きっかけは、やはり2019年10月、木下が実姉の勤務するタピオカ店に恫喝めいたメッセージを送ったトラブルだという。木下はインスタグラムを介して送信した「事務所総出でやります」といった荒々しいメッセージの内容が、日に日に大きな波紋を集める中、翌11月に芸能活動の自粛を発表。2020年7月には一度、活動再開を表明するも、わずか5日後に芸能界からの引退に至っていた。
木下の芸能人生はすでに幕を下ろした格好だが、彼女を広告塔に起用していた化粧品会社・ロハス製薬と、同社を傘下に持ち、メディア事業を展開するアイア株式会社は、一連のタピオカ騒動によってブランドイメージが毀損されたとして、提訴。木下、そして当時の所属事務所であるプラチナムプロダクション、そして木下の広告起用を仲介した広告会社「Birdman」ら、3者を相手取り、およそ3億円の損害賠償を支払うよう求めている。プラチナムプロダクションは「訴状は届いております。今後は弁護士と協議の上、適切に対応していきます」とし、提訴されていることを認めた。
「現在、木下はタピオカ店の店長からも、売り上げに大きな損害が発生したとして民事訴訟を起こされ、損害賠償を求められている身です。今回の提訴による、およそ3億円もの賠償金は、木下さんだけでなく、かつての事務所と広告会社に対して請求されたものですが、個人が負担する金額としては非常に大きな規模になります。
ネットでは、訴訟問題の重なる木下について、『調子に乗りすぎた結果だと思う』『それぐらい彼女はいろんな人に迷惑かけたんですから』と自業自得とする声が寄せられ、彼女と2019年12月に離婚したお笑いコンビ・FUJIWARAのフジモンにも批判は飛び火。というのも、フジモンは5月20日に出演した『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)の中で、いつまで経っても付きまとう“離婚キャラ”から卒業したいと話し、芸人としてポジティブなキャラや話題でトークをしたいと主張。もしかすると、木下さんの新たな3億円もの訴訟問題を知り、いち早くネガティブなイメージから脱却したいとの思惑があったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
かたや3億円規模の訴訟トラブルを抱え、もう一方は今も尾を引くタピオカ騒動からの“離婚キャラ”にさいなまれる状態が続く2人。しかし、そうした危機感に対する意識の低さも見られるとして、世間からは「そもそもフジモンがいまだに解決していないタピオカ問題でイジられて、それを笑いで返す精神が信じられない」「元旦那も何かあるごとに『タピオカ』だの『総出』だので笑いを取ろうとしてるのが不愉快。何にも解決してないのに、何で加害者側が解決したテイでいるのか」といった指摘も聞こえている。
木下が送信したダイレクトメッセージの重みは、2年が経過してもなお、元夫婦の足を引っ張り続けているようだ。
(木村慎吾)