7月28日の「なにわの日」に横浜アリーナで開催された単独コンサートで、11月12日のCDデビューが発表されたなにわ男子。およそ3年前、藤原丈一郎、高橋恭平、大西流星、西畑大吾、道枝駿佑、長尾謙杜、大橋和也の7人で結成され、平均年齢21・3歳。大西、道枝、長尾の3人が10代で、昨年1月に同時デビューしたSnow Manでは10代がラウールだけ、SixTONESは0人だったことから、若さが買われたのかもしれない。
デビュー前からすでに大活躍。4月期に新レギュラー番組「まだアプデしてないの?」(テレビ朝日系)がスタート。6月には、「第103回全国高等学校野球選手権大会」のABCテレビ・テレビ朝日系「熱闘甲子園」テーマソングと、関連番組「2021 ABC 夏の高校野球応援ソング」にオリジナルソング「夢わたし」が選ばれることが発表された。ジャニーズ事務所の所属アーティストで甲子園ソングになるのは、関ジャニ∞の「オモイダマ」(14年)、嵐の「夏疾風」(18年)に続いて3曲目。未デビュー組では初である。
それぞれが個性を伸ばしている7人だが、群を抜いた苦労人は藤原。ジャニーズ入所は8歳。グループ最年長の25歳でデビューにこぎ着け、苦節17年は全ジャニーズグループで最長だ。そもそも、なぜ8歳で合格できたのか。
「野球です。ジャニー喜多川さんは大の野球好きなので、歴代ジャニーズJr.は比較的草野球経験者が多いんです。藤原の年のオーディションはダンス部門と野球部門に分けられていて、小学2年生だった藤原は言われるままにキャッチボール。帰り際に『ダンスもあるけど、どう?』と声をかけられて、少し踊ったら、次の日に電話がかかってきた。以降、仕事で呼ばれるようになりました」(アイドル誌ライター)
野球を習っていたのは2年ほどで短いが、小学低学年でジャニーズの難関を突破できた要因であることは想像に難くない。今は大のオリックス・バファローズ好き。今年3月には「中居正広のプロ野球魂」(テレビ朝日系)に出演して、中居正広と初対面。ここで爪痕を残し7月の「中居正広のプロ野球魂~やっぱり“オールスター”ってスゴいよねSP~」(テレビ朝日系)にもオリックスファンの代表タレントとして連続起用された。
なにわ男子のデビュー決定で涙を流したファンが多かった一方で、ほかの未デビューJr.を推しているファンは落胆した。しかし、いまだ次期デビューの噂が絶えない「美 少年」では那須雄登、「HiHi Jets」では高橋優斗、「TravisJapan」では松倉海斗と中村海人が野球経験者。次のデビューはこの3組のなかから生まれるかもしれない。
(北村ともこ)