お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹の著書「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」のドラマ化を9月2日、NHKが発表した。ドラマは11月1日スタートで全7回。同時に発表されたキャスティングが話題となっている。
原作は仕事も生活もともにする“疑似姉妹”の2人が織りなす、ちょっと不思議で優しい日々をつづったエッセイ。ドラマ版では阿佐ヶ谷姉妹の姉・渡辺江里子を俳優の木村多江が、妹・木村美穂を安藤玉恵が演じるという。
原作者の渡辺江里子は「こんな地味な話、誰が興味を持ってくださるのかしらと思う話ばかりの本が出版となり、それだけでも幸せでしたのに、えええドラマ化?!このエリコをあの木村多江さんに、みほさんをまさかの安藤玉恵さんに演じていただけるなんて。幸せ通り越して腰が抜けております。また整骨院に行ってこなくちゃです」と配役に驚きと喜びのコメント。
もう1人の原作者・木村美穂も「ドラマになりそうなエピソードがあったかしら?と本を読み返してみたのですが、地味なことしか書いていなかったので、申し訳ない気持ちになりました。渋沢栄一さんのような方でないとドラマ化されないと思っていたので、これは姉妹にとって一生に一度の機会だと、ワクワクドキドキ、阿佐ヶ谷の我が家から拝見するのを楽しみにしております」と喜びのコメントを寄せた。
ネットでは《うわ、なにこれ。ぜったいおもしろいやつ。エッセイも何度か読んだことあるんですが、ほんとにおもしろいです》《これは久しぶりに見たいと思えるドラマです! キャスティングもすごく面白い》と期待を寄せる声が多数。ほかにも《2人ともキレイすぎw 本物よりだいぶ美化されてる。そこがまた面白いけど》《木村多江さん、確かに渡辺江里子さんのものすごい上位互換した感じある!》など原作者たちの“美化”を指摘する声も。
「現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』もそうですが、ドラマでは実在した人物を描く際、本人の顔や雰囲気が似た俳優を使う場合もありますが、大抵本物よりも美形の俳優が演じることに。それは存命中の人物でも同様で、例えば08年公開の『ホームレス中学生』はお笑いコンビ・麒麟の田村裕の自伝が原作で主人公も田村本人ですが、演じたのは小池徹平でした。最近では15年放送の3時間特番『史上最大のさんま早押しトーク』(日本テレビ系)内のドラマ『小岩青春物語~きみといた街角~』で主人公の明石家さんま役を演じたのは菅田将暉。さんま本人も『よくぞ、あんなにきれいに仕上げていただいて』と感心していました」(芸能記者)
意外な配役を木村と安藤がどのように本人に寄せていくのかも楽しみだ。
(柏原廉)