ミュージシャンのGACKTと女優の二階堂ふみがW主演を務める予定の映画「翔んで埼玉II」(仮)の撮影再開が7月になることを1月12日、ニュースサイト「東スポWeb」が報じた。同記事によると、GACKTは昨年9月、神経系疾患を患い、その治療のため無期限活動休止を発表。現在も復帰時期は未定だ。そのため、昨年9月上旬にクランクインした同作の撮影もすぐに中断し、4カ月が経過している。しかし、配給会社は22年公開と発表しているため、いつまでもこのままの状態というわけにはいかず、ここにきて撮影再開の時期が7月に決まったという。
その理由は、7月にリスタートできれば、年内公開にギリギリ間に合うため。また、一度クランクインしていることから経費がすでに発生している事情もあるという。さらに製作の都合だけではなく、GACKTを待ち続ければ今度は別の出演者のスケジュールが押さえられなくなるのも理由の一つ。すべての事情を鑑みた結果、7月になったのだとか。
GACKTサイドは病気の影響で「まだ声が出ない」と説明しており、このまま7月に間に合わなければ降板となる可能性もあるが、制作側はそれも視野に入れて検討を進めているという。
ネットでは撮影再開について《順調だったとしても1作目は超えられないだろうから中止でもいいんじゃないかな。1作目で定番の埼玉ディスりネタは使い果たしてるし》《この状況であれば、思い切ってキャスティングを変更してしまうという案も、考えたほうがいいのではありませんかね》《伊勢谷友介の件があるからどのみち続編は難しいと思うが》など厳しい声が続出している。
「昨年8月に『翔んで埼玉』の続編制作が発表された直後は、期待の声が殺到。GACKTが無期限休養を発表した直後も、同作の公式ツイッターが『まずはゆっくり静養され、体調が回復したら現場に戻ってきてください。その日を心待ちにしております』と呼びかけるなど、ファンも製作チームもGACKTありきのムードでした。しかし、11月に『週刊文春』で報じられたGACKTの既婚女性との不貞報道で風向きは一変。今ではすっかり期待の声もしぼんでしまいました。さらに前作には20年に9月に法律違反の薬物使用の疑いで逮捕された俳優の伊勢谷友介が重要な役で出演していたため、続編の内容も危ぶまれるように。
人気映画の続編で主役が交代してしまった例は過去にもあり、代表的なのが06年の映画『NANA2』です。05年公開の前作は中島美嘉、宮崎あおいのW主演で、興行収入は40.3億円と大ヒットしましたが、続編では宮崎をはじめ主要キャストが3名も降板。代役には市川由衣などが立てられましたが、前作の成績には遠く及ばず12.5億円に留まってしまいました。
仮にGACKTが出演を継続しても、不貞のイメージが残ったままの今の状況では期待感は低いままでしょうし、降板となって代役が立てられても盛り返すのは厳しいかもしれません」(芸能記者)
どっちにしても茨の道となりそうだ。
(柏原廉)