タレントのさとう珠緒が、歌手で女優のマルシアへの“暴言”で激怒させた過去を振り返った。
戦慄のエピソードを回想したのは9月28日放送の「上田と女が吠える夜」(日本テレビ系)で、さとうはタレントのMEGUMIや坂下千里子らと「平成バラエティを生き抜いた女」の1人として登場。当時はバラエティ番組のディレクターから、事あるごとにほかの共演者と「ケンカしてほしい」と指示されることが多く、大御所のマルシアを相手に“ケンカ芸”を仕掛けるハメになったという。
さとうはスタッフからの要請に応じ「ある日、マルシアさんに『おばさん!』って言っちゃったんですよ」と振り返った。すると、マルシアの表情がみるみる変わり、「怒って、楽屋に帰っちゃって、しばらく出てこなくなった」と言う。スタジオでは当時の番組映像が放送され、若き日のさとうがマルシアに面と向かって「イヤな感じのおばさん!」と繰り返すキケンなやり取りの全容が。
実際の年齢差は4つとあって、マルシアは「そんなに歳変わらないわよ」と言いながら別室へ向かい、収録が中断。その後、さとうはマルシアに謝罪したものの、翌日に一連のエピソードを坂下千里子にも話すと「なんで謝るんですか?」と不思議そうに言われたという。
この突然の巻き添え暴露に驚いた坂下は「謝ったほうがいいと思います」と訂正し、スタジオを盛り上げていた。
「この出来事には、『さとうさんはスタッフの指示で言っただけなら謝る必要はなくない?』『ケンカさせるにもマルシアは選んじゃいけない』などの声から、『何歳であろうがテレビで“オバさん”なんて言われたら誰でも怒る』など、両者に同情する反応が散見。この一件だけではなく、『マルシアはなんでも怒りすぎ』との指摘も目立ちました」(テレビ誌ライター)
マルシアは2001年放送の「新春かくし芸大会」(フジテレビ系)で、自身のダンスパフォーマンスが予想を下回る得点となったことに腹を立て、スタジオを去ってしまったことがある。19年5月放送の「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(フジテレビ系)で、マルシアは「失礼なことをしました」と反省しつつ「あの後、どの番組に出てもキレるように言われてる」と“キレキャラ”が浸透するようになってしまったと告白していた。
「さとうとマルシアの“衝突事件”は07年頃ですから、『かくし芸』での一件以降、マルシアのキレ芸に円熟味が出始めていた時期で、マルシアにとってもスタッフの狙いを理解してとった行動だったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
なお、マルシアは19年11月17日に更新したツイッターで、女優の小沢真珠を含め、「さとう珠緒ちゃんも一緒に」と仲よく並んでいる姿を公開。周囲を震え上がらせたマジギレバトルの熱は、すっかり冷めているようだ。
(木村慎吾)