俳優の武田鉄矢がコメンテーターとして出演した11月13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)での言動が物議を醸している。
この日の放送では、民主党と共和党による大接戦が注目されるアメリカの中間選挙について取り上げ、サンフランシスコ在住のタレント・野沢直子がリモートで取材に応じた。
歌手の西川貴教が、日本とは違い、アメリカでの若者の政治熱が高まっている現状をデータとともに紹介していたところ、武田が突如「すいません。一つ、海の向こうに聞いていいですか?」と野沢への質問があるとして、西川の主張の最中にカットイン。ただ、その内容は「直子さん、やっぱり物価は高いの?」という米選挙とは無関係なものだった。しかも、野沢と武田がともに出演した10月9日放送回での会話内容と同じで、野沢からは「この間、その話、すごいしましたよね」とのツッコミが。同回にて、野沢はアメリカでの物価高について「私はこうして出稼ぎとして、日本でお仕事するんですけど、アメリカに送金してもらうと円安で(出演料が)めちゃくちゃ安くなっちゃう。それでアメリカの物価が高いから、私は日本でいちばんの被害者」と、円安・ドル高の影響をモロに受けていることを嘆いていた。
西川のトークに割り込んだあげく、以前と全く同じ内容の質問を、同じ共演者に振ってしまった格好の武田だが、その暴走は止まらない。
スタジオには、明治大学の海野素央教授を招き、次期大統領選に向けてのバイデン大統領、トランプ前大統領の動向に関する話題を深掘りしたが、ここでも武田は「最後に1つだけ。(テーマから)外れたらごめんね」と切り出した。海野教授に対し、「聞いた話なんですが、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に、金髪男ですごく主人公をいじめる嫌な敵役がいますけど、あれ、トランプさんがモデルなんですか?」と質問。映画の話題は専門外とあって、海野教授は「ちょっと知らない。申し訳ない」と返すと、先に話を遮られた西川も「どこに行こうとしてるんですか。どうしたらいいんですか、僕ら。誰に聞いてんすか」と呆れながら突っ込んだのだ。
「一連の武田の言動に対し、ネット上では『まじで突然全く関係ない話で入って来たから放送事故かと思った』『コメンテーターに呼ばないでほしい』『見てる人みんなが同じ様に感じたはずです』『人の話を遮ってまで聞くこと?』などの批判が集中。かねてより、その発言内容で視聴者をザワつかせていた武田ですが、今回はタイミングや聞く相手を誤っており、内容以前の問題といえますね」(テレビ誌ライター)
視聴者だけでなく、スタッフもヒヤヒヤさせられる振る舞いだったに違いない。
(木村慎吾)