2月22日、急性大動脈解離のため、66歳の若さで急逝した落語家・笑福亭笑瓶さんが残した、お笑い界への貢献に改めてスポットライトが当たっている。
笑瓶さんの突然の別れを受け、長く師弟関係を結んできた笑福亭鶴瓶だけでなく、お笑いコンビ・ダウンタウン・松本人志や、極楽とんぼ・加藤浩次など、ベテラン芸人からも悲しみや感謝の声が届いた。
中でも、元雨上がり決死隊・宮迫博之にとっては、自身の出世作でもあるトークバラエティ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)での笑瓶さんの勇姿が忘れられないという。
宮迫は自身のツイッターで笑瓶さんの訃報に「笑瓶さん嘘でしょ」「アカン情緒がパニックや」などと反応すると、「アメトーーク!」に残した多大な功績を讃える一般ユーザーのツイートを引用した。
「そこには、同番組がまだ30分の放送時間だった2004年6月14日の『メガネ芸人』回で、べっこう色のメガネがトレードマークの笑瓶さんを筆頭に、おぎやはぎ、バッファロー吾郎、カンニング竹山らが集結する番組での様子が写真でアップされています。“メガネタレント8人衆”と名付けられた即席ユニットでリーダーを任された笑瓶さんは、“メガネ芸人”としての生き様や、メガネとともに日々を過ごす醍醐味や悩みなどを熱弁。深夜帯特有のニッチなトークテーマが好評を博し、この回をキッカケに『家電芸人』『中学の時イケてないグループ芸人』『運動神経悪い芸人』といった“くくり”が生まれ、様々なテーマに派生することとなりました。『笑瓶さんが熱心に語った“メガネ愛”は、『アメトーーク!』の人気爆発に加え、若手芸人のブレイクチャンスを作ったとも言えますね」(テレビ誌ライター)
宮迫はこの大きな貢献に対し、「本当にありがとうございました。プライベートでも可愛がって頂きました、一生忘れません、ありがとうございました」と感謝の念を綴った。現在では雨上がり決死隊を解散し、番組からは離れた宮迫だが、笑瓶さんへの思いは変わらずに胸に抱き続けていたようだ。
(木村慎吾)