世間の反応を見ながら書き進めている脚本だから、これだけおかしなストーリーとトンチンカンなキャラクターの大集合になってしまったのだろうか。
9月4日に第9話が放送されたドラマ「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)に疑問の声が噴出しているようだ。特に神尾楓珠演じる大工・牧野匠に対しては悲鳴の様相。視聴者いわく、
「こんなキャラを演じる神尾くんがかわいそう」
「所属事務所問題でガタガタしていて、やっと役者の仕事ができると思ったらこんなトンチンカンなキャラ。楓珠くんの未来を潰さないで!」
「これは出演してる役者に同情しかない。匠のキャラなら夏海の幸せを思って身を引くはずなのに、このタイミングで告白って何?」
神尾扮する匠は、7月10日放送の第1話では、夏海(森七菜)から告白されるも返事は「女として見たことなくて」。夏海を失意のドン底に突き落とした。ところが、一転、7月17日放送の第2話では夏海に突然のキス。その一方で夫がいる高校時代の担任教師・長谷川佳奈(桜井ユキ)をストーカーのごとく何度も待ち伏せたりするのだ。
その後も、元担任の佳奈と「何かあったかのような描写」はあるものの、それがどんな関係なのか具体的に描くことはナシ…と思っていたら、8月28日放送の第8話。佳奈を電話で呼び出した匠は「オレ、夏海のことが好きです」と、告白する相手が違うのでは? と多くの視聴者が戸惑った「トンチンカンな告白」を披露したのだ。どこで佳奈から夏海に心変わりしたのか、視聴者にはさっぱりわからない展開だった。
そして9月4日放送の第9話では、やっと夏海に「今までは夏海の存在が近すぎて見えなかった。でももう違う。夏海と一緒にいたい。今までも、これから先も、ずっと、夏海のそばにいさせてほしい。いちばん大事にしたいって気づいたから」と告白したのだ。
「視聴者が見たいと思っている肝心なシーンが描かれないままストーリーが進んでいるため、ネット上に疑問の声が続出するのは当然でしょう。神尾が演じる匠は特に、ドラマで描かれていない時間で何があり、気持ちがどう動いたかを考えなければいけないキャラなので、演じるのは難しいと思います」(女性誌記者)
10月スタートの新ドラマ「いちばんすきな花」(フジ系)は主演が4人。そのうち多部未華子、松下洸平の2人はすでに発表されており、残る2人は今田美桜と神尾だという噂もある。新ドラマでは演じるキャラに戸惑わず済むことを祈りたい。