最も重要なキーマンが2回連続で出席しなかったのはなぜか?元TBSのフリーアナ・小島慶子が、10月2日に開催されたジャニーズ事務所の会見に抱いた疑問を口にしている。
9月7日の会見では、藤島ジュリー景子前社長、東山紀之新社長、そしてジャニーズアイランド・井ノ原快彦社長が出席していたが、今回は、ジュリー氏が欠席し、井ノ原がその手紙を代読するという形式となった。
しかし、小島が違和感を覚えたのは、9月5日に副社長の座を引責辞任した白波瀬傑氏が2度にわたって会見に姿を現さなかった点だ。
白波瀬氏は長くジャニーズ広報担当を務め、主にメディアコントロールをおこなっていた最重要人物とされる。これについて、小島は10月3日放送のラジオ番組「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)で「スポーツ新聞っていうのは、今まで“ジャニーズ番”みたいな人たちがいてですね、ジャニーズのタレントのいろいろなニュースに関して優先的に情報をもらったりだとか、ジャニーズ事務所との強い関係を持って情報を取っていた。そういう情報の出し方だとか、様々な戦略的な部分っていうのを、かなり要点を知っている白波瀬さんという人は、前回も今回も会見に出てこないっていう」と説明し、「これはなぜなんでしょうねぇ」と疑問視した。
「白波瀬氏は1975年にジャニーズへ入社し、2019年から取締役に就任すると、今年1月から副社長に任命されています。79年にジュニアとして13歳で入所した東山社長や、93年入社のジュリー氏らよりもジャニーズでのキャリアが長く、存命している関係者の中では、今回の問題における最重要人物と言えます。1回目の会見では、70年代前半から始まったジャニー喜多川氏の性加害実態について、様々な質問が幹部陣に寄せらたものの、57歳の東山社長とジュリー氏には、“記憶が曖昧”“まだ力のない少年だった”“何も権限がなかった”などの言い訳がまかり通ってしまいます。そのため、一部記者からは、2度目の会見では、加害の実態を2人よりも詳しく知るはずの白波瀬氏を同席させるよう要望がありましたが、結局実現せず。東山社長はその点を指摘され、『白波瀬さんにも説明責任はあると思います』と言うのが精一杯。はたして会見の場に“引きずり出せる”だけの関係性があるのかは甚だ疑問ですね」(テレビ誌ライター)
性加害だけでなく、メディアやテレビ局にかけ続けてきた圧力についても再発防止を本気で望むのであれば、やることは一つ。ジャニー氏、メリー喜多川氏に続くキーマンの会見出席しかないだろう。
(木村慎吾)