お付き合いが深まると、「好きじゃなくなってきたかも……」と感じるときってありますよね。それは恋愛の分かれ目かもしれません。そのままズルズルしていていいの? 今回は、そんなモヤモヤした気持ちにケリをつけて前進する方法をお伝えします。
■本当に「もう好きじゃない」のかよく考えてみて
まず、「もう好きじゃないのにサヨナラできない……」と感じるのは、何らかの理由があるはずなんです。その理由をちょっと考えてみましょう。あなたは、本当にそのカレを「もう好きじゃない」のでしょうか? それとも、うまくいかないことが多くて「サヨナラするほうが楽かも」と思っているだけで、本当はまだカレのことが大好きでたまらないのでしょうか?
そう。本当は好きじゃないと思い込んでいるだけで、「実はまだ好き」という人は意外と多いのです。そして、この“好きかどうか”というのが、サヨナラするかどうかを決める大きなポイントになります。まだ好きなら、サヨナラではなくもう一度うまくいく方法を考えてお付き合いを継続していきましょう。でも、やはりもう好きではないなら、これはやはり別れたほうがよいでしょう。
■ふたりでいるかひとりになるか、天秤にかけてみる
「ひとりになるのは寂しいし、次の男性がいないんじゃないか……」と思ってしまうのは分からなくはありません。とくに、年齢を重ねるごとに出会いは少なくなりますし、理想の人との出会いはそう増えません。なので、この不安があるなら、今のカレと本当に別れるべきなのかを再検討してみてください。なぜなら、確かにひとりになるのは寂しいからです。運命的な恋愛だけが恋愛というわけではありません。少しの不満を抱えながらも、お互いに必要としていく恋愛もありますよね。
今のカレは寂しさを埋めてくれますか? 癒やしてくれますか? カレを癒やしてあげたいと思いますか? もしもひとりになったらどんな気持ちになりそうですか? 言葉は悪いですが、ふたりとひとりではどちらがいいのかを天秤にかけてみればよいのです。
嫌なところに目をつぶれそうなら、すぐに別れる必要はありません。猶予期間を設けましょう。でも、「やっぱりもう目をつぶれない」なら……人生は一度きりです。そこまで嫌な相手と一緒に過ごすほうが不幸なのでは? そのカレと笑顔で過ごせるかどうか、それが別れるポイントかと思いますよ
■ケリをつけられない理由を考え、その理由を排除していく
考えた結果、「もう好きじゃない」ことがはっきりしたのに別れられないなら、その理由を考えましょう。例えば、金銭的な事情が絡んでいて別れられないケースもあります。あなたとカレが同棲をしていて、カレに暮らしの大きな部分を担ってもらっている場合などです。こうした場合は「物理的に別れにくい」ですよね。でも、別れる方法をいくつか考えていけば、何とか自立していけると思います。
また、物理的ではなく「心理的に別れにくい」場合もあります。「恋愛は終わったのに情はある……」というような場合です。というか、人はよっぽど相手を嫌いにならない限り、多少の情は残ります。その情を捨てて超えていくのがサヨナラというものです。
心理的にしろ物理的にしろ、別れられない理由に引きずられずに“別れる方法”を自分でしっかり考えるのが大事です。あなたがなりたい自分や叶えたい暮らしの中に、カレは一緒にいますか? もういないなら、恋愛を続けるべきではないのです。どうすればいいか? ノートに考えを書き出すと、頭を整理できて決断しやすくなりますよ。
安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーのほか、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。