お笑いタレント・ビートたけしが考える“ダウンタウンの才能を継承する“”後輩コンビを、松本人志と中居正広がゲストを招きトークするバラエティ番組「まつもtoなかい」(フジテレビ系)の中で名指ししたことが話題になっている。
同番組のさる12月3日放送回では、たけしと松本の8年ぶりの共演が実現し、自然と話題は“お笑い”へ。たけしはダウンタウンの新人時代から彼らに目を付け、「(漫才を)2~3回見てるんだよね、テレビで」と振り返り、「全然違うんだもん、オレらと。漫才という態勢が違う」と斬新なスタイルに感銘を受けたという。
1980年代初期の漫才ブームでは、マイクを手に「はい、どうも~!」とハイテンションで登場し、汗をかくほどに必死で観客を盛り上げていたが、“ダウンタウンは全く違った”とたけし。「スーッと出てきて、『あのさぁ…』って(低いテンションで始める)。これのどこに笑いがあるんだ?って思ったら、じゃんじゃん面白いのよ。何気ない話が」と圧倒されたようだ。
さらにたけしは、そんな“ダウンタウンイズム”を継承している現在の若手コンビとして「かまいたちだと思うよ」とコメント。その漫才について「大ネタをやらないから。すごい細かいところで笑いをやる。あの子たちはセンスいいなと思う。オレにはああいう細かいとこまで掘り下げる頭はないな」と語っていた。
「お笑い界のレジェンドからセンスを絶賛され、しかも『ダウンタウンの後継者』なる表現まで頂戴したかまいたち(山内健司、濱家隆一)には、ネットから『ビートたけしのお墨付き、凄い!!』『山内さんは少なくとも20回はこの話をテレビで話すだろうね 笑』との声が続々。たけしは、2021年12月放送の『THE MANZAI 2021 マスターズ』(フジ系)でも、全23組の出場コンビの中から“最高の中の最高”と評価する『たけし賞』にかまいたちを抜擢。『自分たちのスタイルを作り出したね』『漫才のスタイルを変えた』『すごく小さな所を突いて、あそこまで広がるのは大したもの』などと讃えていました。もはや、かまいたちは天才たけしのお気に入りコンビとして定着したようです。昨年12月4日放送の『THE MANZAI 2022』に出場し、得意のハイテンション漫才で、生活で使える豆知識についてのネタを披露したものの、たけしに、オンエアできないほどの厳しい言葉で酷評されたミキとは対照的ですね」(テレビ誌ライター)
19年度のM-1グランプリでは、大会史上最高得点を出したミルクボーイを前に、惜しくも優勝を逃していたかまいたち。ただ、最終投票では、松本から唯一の票を獲得しており、2人は、“大御所ウケ”する存在なのかもしれない。
(木村慎吾)