大みそかに放送されるNHK「紅白歌合戦」の曲順が12月26日に発表された。
大トリを務めるのはMISIA。美空ひばり以来の5年連続の紅組のトリとなる。白組のトリを任されたのは福山雅治。MISIAと福山コンビが4年連続で両組の最終歌唱を担当することになった。
今回の紅白の曲順について音楽関係者は「盛り上がりやすく、視聴者が離脱しにくい構成に仕上がっている」と評価する。
「今年最大の話題作である新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』をトップバッターに持ってきたのは、冒頭から視聴者にチャンネルを合わせさせる意図を感じます。3番目に『め組のひと』の鈴木雅之を配置しているのもいい。早い段階からSNSで『めッ!』をバズらせる計算でしょうね。何より後半のラスト3曲目にYOASOBIの『アイドル』を置いたのは英断。とにかくアップテンポな曲なので、トリに向けて大きな盛り上がりをみせるのではないでしょうか」
練られた曲順を称賛する一方で「『何でこの曲なの?』と選曲については大いに違和感がある」と、紅組、白組からそれぞれ1グループを名指しして、
「Perfumeが歌う『FAKE IT』はファンにはお馴染みの曲ですが一般的な知名度は低い。多くの視聴者が置き去りにされてしまうでしょう。また、Mrs. GREEN APPLEの『ダンスホール』は昨年の曲。普通に考えて今年リリースしたヒット曲『ケセラセラ』を持ってくるしかないと思うのですが…」(前出・音楽関係者)
疑問の残る紅白の曲順。吉と出るか凶と出るか。
(塚原真弓)