水谷豊主演ドラマ「相棒 season22」(テレビ朝日系)の最終回スペシャル前編が3月6日に放送され、世帯平均視聴率は11.4%をマークした。
「トレードオフ」と題された今作では、辛口政治学者の乙部泰治郎(佐戸井けん太)が、未成年の少年・多賀潮(島田裕仁)に襲われる。逮捕された多賀がダンマリを決め込む中、乙部は多賀に関わる証言をするのだが、その内容は意外なものだった。
その後、乙部を情報番組に起用したTVプロデューサーの西村が、新規に立ち上げた事務所で遺体となって発見される。
政界、警察、マスコミまでもが複雑に絡んだ今回の事件。終盤には「警視庁の名探偵と呼ばれている杉下右京です」と語る杉下の動画が流れた。そして、乙部襲撃事件と西村殺害事件について私見を述べるのだった。
視聴者の感想としては「今の時事問題を巧みに盛り込み、なかなかに見応えあった。次回、どうまとめるか楽しみ」「鉄板の時事ネタ。事件の背景になった幹事長の収賄疑惑は、明らかに現実世界の『裏金問題』を意識しているのが見え見えでした。ちょうど政倫審が開かれている分、旬な話題ですね」など、今現在、日本で起こっている問題とリンクしていることに関心が集まった。
「杉下の映像に対し『これぞ、ディープフェイクだよね』と話題になりました。折しも、森永卓郎氏や堀江貴文氏らの名を騙ったAIフェイク詐欺が社会問題になっていたこともあり、ドラマではありますが大いに興味を惹かれたようです」(テレビ誌ライター)
初代相棒の亀山薫を演じる寺脇康文が復帰して2度目のseasonとなった「相棒」。ファンは早くもseason23がどうなるのかにも関心があるようだ。