元通訳の水原一平被告の衝撃が一段落したと思った頃にドジャース・大谷翔平を巡る意外な騒動となったのが、この問題だった。ロサンゼルスに購入したとされる豪邸の周辺を取材したことで、フジテレビと日本テレビが大谷サイドの逆鱗に触れたと報じられた一件だ。フジは、7月5日に港浩一社長が、7月4日には「めざまし8」で西岡孝洋アナが新居報道について謝罪したが、7月9日現在日テレで同様の動きはない。そもそもどんな取材映像が問題だったのか。いち早く詳報した6月13日配信の記事を再録する。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平を巡る「驚きの報道」が飛び出した。
6月12日、ウェブメディア「現代ビジネス」が『大谷翔平が「豪邸報道」に猛激怒していた』と題し、大谷が日本テレビとフジテレビに「出禁処分」を下していたと報道。両社はドジャースから貸与されている「取材パス」を凍結されたほか、過去映像の使用を禁じられてしまったという。
処分の背景とされるのはプライベートに関する過剰な取材だ。
「今年5月、大谷がロサンゼルスの豪邸を約12億円で購入したと在米メディアが報じたのですが、この報道に便乗する形で日本メディアが豪邸の“現地取材”に詰めかけたのです」(テレビ関係者)
前出の「現代ビジネス」によると、日本テレビとフジテレビは「誰でも大谷選手の自宅住所を特定できてしまうような映像」を流したとのこと。凶悪犯罪のターゲットとなりかねないことから、大谷が激怒したと推測している。
それにしても、具体的にはどのような放送内容だったのか。
「明らかに度を越した取材だったのが、読売テレビが制作し日本テレビ系列で放送されている『ウェークアップ』の5月29日放送回です。実際に大谷が購入したとされる家に出向き『豪邸ばっかりですね、このあたり』と言いながら近隣の住宅をモザイクなしで撮影。大谷が住む予定の豪邸とされる建物の前では玄関前からカメラをズームアップして室内をのぞき込もうとするカットまであった。放送時から『やりすぎなんじゃないか』という懸念の声が出ていました」(前出・テレビ関係者)
出禁処分もやむなしの内容であった。
(塚原真弓)