「あそこまで熱血である必要があるのでしょうか。もう少し冷静に…何よりもあくまで主役は選手なので、自分は裏方に徹するくらいの気持ちで選手を引き立てる配慮が欲しいと思います」
元放送作家の長谷川良品氏が自身のYouTubeチャンネルで苦言を呈したのは8月10日のこと。パリ五輪でテレビ朝日系のキャスターを務めた元プロテニスプレイヤー・松岡修造の熱血ぶりに首を傾げたのだ。
その一例として、柔道・阿部一二三をインタビューした際、一社一問の暗黙のルールを破り、質問時間の多くを松岡が使ってしまったこと。また、バスケットボール女子の1次リーグ第2戦「日本VSドイツ」のハーフタイムに、主将・林咲希にインタビューしたことが挙げられた。ハーフタイム中の取材については「試合に集中させてほしい」と批判が出たが、これは事前に了解を得られていたものだという。
それでも長谷川氏は「とはいえそれを差し引いても…気になっているのはそこではなくて、やはり松岡さんの温度感なんですよね」として、冒頭のコメントにつなげたのである。
芸能記者が言う。
「かつて都内某所で行われた松岡修造のトークイベントを訪れた際、おもしろい光景を目にしました。客席の小学生男児から『苦手なスポーツはなんですか?』と質問されると、松岡は『水泳。あまり顔を見せることが出来ないから』と返答。目立ちたがり屋の松岡らしい答えでしたが、おもしろいのはこの後で、松岡が逆に『キミはどんなスポーツをやってるの?』と問うと、少年は遠慮がちに『水泳』と答えた。すると、松岡が『水泳はいい!』とハイテンションで取り繕い、その慌てる姿に会場は爆笑に包まれました」
熱血ぶりがお約束キャラとなり好評を得ていた松岡だったが、連日の猛暑の中、その暑苦しさに世間はすっかり辟易してしまったのかもしれない。
(所ひで/YouTubeライター)