MCの和田アキ子による軽率な発言に加え、都知事選での誤情報トラブルなど、騒動が絶えないTBS系「アッコにおまかせ!」。だが、同局には和田アキ子に頼らざるを得ない事情があるのだという。
和田は、8月11日放送の同番組で、パリ五輪・女子やり投げ決勝の最中、うつ伏せでカステラを頬張る北口榛花について、「なんかトドみたいで可愛い」と表現。本人は“可愛い”様子を伝えたかったようだが、これが「失礼すぎる」「若い女性に向けて言う言葉じゃない」とSNSで炎上する事態となった。
和田は3月3日の放送でも、ドジャース・大谷翔平の結婚相手の素性について、公式発表がないにもかかわらず「奥様が180cmぐらいあるんでしょ?」と話し、プライバシーを重視する大谷への配慮を欠いた発言だとして非難を浴びていた。
また、和田の発言ではないものの、東京都知事選の投開票日だった7月7日の放送で、進行役の宇内梨沙アナが投票用紙の正しい記入の仕方として「投票したい候補者の名前を正しく書いてください。漢字を間違えてしまうと無効になってしまいます」「ひらがなで立候補している人はひらがなで、漢字で立候補している人は漢字で書くようにしてください」と紹介したが、番組放送中にこれらを訂正。「候補者の名前をカタカナ、ひらがなで記入しても候補者と特定できれば有効になるということです。大変失礼いたしました」と謝罪するに至った。
情報番組として信用を失いかねないミスだったが、こうした失言・誤情報のトラブルが相次いでもなお、TBSが「アッコにおまかせ!」を打ち切りにしないのは、裏番組の強敵と争うためなのだという。
「8月13日配信の『Smart FLASH』が報じたところによれば、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)の存在が大きいのだといいます。どちらも、大御所タレントがMCを務める情報番組という類似点があり、しのぎを削ってきたわけですが、生放送の『おまかせ!』は情報の鮮度という点で勝っており、それに伴う失言などのリスクはある程度は承知の上だと、関係者が『SmartFLASH』の記事中で証言しています。また、たけしに対抗しうるだけの人材も和田以外に見当たらず、39年もの間、お茶の間に愛されてきた『おまかせ!』を切るという判断は難しいのでしょう。今回の“トド発言”についても、悪意はないとして擁護する意見も見られます」(フリーライター)
81歳の関口宏は朝番組の司会を譲ったが、日曜昼は77歳のビートたけしと74歳の和田アキ子が張り合っている状況だ。
(木村慎吾)