放送中のNHK朝ドラ「虎に翼」で航一（岡田将生）の長男である感じの悪い朋一を演じている井上祐貴。井上は2019年7月から2クール放送された「ウルトラマンタイガ」（テレビ東京系）で主役のタイガに変身する工藤ヒロユキに抜擢。2年前に大ヒットしたドラマ「silent」（フジテレビ系）では想（目黒蓮）や湊斗（鈴鹿央士）と同じ高校のサッカー部だった冷静沈着な野本拓実を好演。最近では「あさイチ」（NHK）で料理の腕前を披露することもたびたびあり、料理愛好家の平野レミからは「いいベロしてる！」と褒められたこともある。
8月27日放送の「あさイチ」には、同じ事務所の先輩である松山ケンイチと一緒に生出演。「虎に翼」では苦虫を噛み潰したような表情をしていることが多い桂場を演じている松山が、桂場を演じている同一人物とは思えないほど朗らかな表情で「おはようございます。8月27日火曜日のあさイチです！」と元気に番組オープニングのあいさつをすると、番組アシスタントの鈴木奈穂子アナが「桂場さんと朋一さんと一緒に今日はね、オープニングです」と笑顔で紹介。
それを受けた松山と井上が「お願いします！」と爽やかな笑顔であいさつすると、鈴木アナは「ちょっと待って。全然2人とも（ドラマと）雰囲気が違い過ぎて」と笑いながらも驚いた表情を見せた。かねてより「NHK大河ドラマ」と「NHK朝ドラ」に出演することを目標の1つにしていた井上は、昨年放送の大河ドラマ「どうする家康」では松山演じる本多正信の長男・正純を演じ、朝ドラでもオーディションで手に入れた朋一を演じている。どちらの作品も松山と共演しているが、2人の絡みは「なし」。この日の「あさイチ」は貴重な松山と井上のツーショットだったようだ。
所属事務所は芸能界における松山のようなポジションまで、井上を引き上げたいのかもしれないが、人間としてのおもしろみが井上にはまったく足りていない。いっそのこと平野レミのもとでしばらく料理修行でもさせてみれば、井上もひと皮むけるのでは。
（森山いま）
