レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が、スペインのレアル・マドリードが誇る「世界最強」のFWキリアン・エムバペを“翻弄”したとして注目を集めている。
9月14日、ラ・リーガ第5節で久保を擁するソシエダは王者レアル・マドリードとホームで対戦した。久保は得意の右サイドで先発出場し、序盤から何度も決定機を演出するパスを連発。惜しくも味方のシュートはバーやポストに阻まれてしまい、ゴールとはならなかったが、キレのある動きでピッチ上を走り回り、エースとしての風格を漂わせた。
すると、そんな久保に“イラっと”したのか、後半4分には、右サイドでボールを受けた久保に対し、レアルのストライカー、エムバペが激しくアプローチ。背後から猛スピードで近寄り、久保の体につかみかかるようにしてボール奪取を試みたが、日本人MFはこれを冷静にいなし、巧みな切り返しでボールをコントロール。エムバペは最後までボールに触れることすらできず、最後はレフェリーが久保の腕やユニフォームを引っ張ったエムバペのファウルを取った。
世界的プレイヤーを手玉に取った格好の久保は直後に“ドヤ顔”で余裕を感じさせ、アツくなったエムバペを煽るような表情を見せつけたのだ。
「このワールドクラスFWとの“バチバチな”場面が日本人サポーターの間で話題となり、『あのエムバペを本気にさせた』『世界と対等に張り合ってるのスゴい』との絶賛がネットに上がったほかにも、カメラが収めた久保の表情についても『スカした感じがカッコいい』『いい顔だなぁ~笑』『煽りフェイスうますぎ』『このドヤ顔をレアル戦でできる日本人が他にいるか?』などの反応が並びました。あまりの堂々ぶりとあって、“日本人選手が海外リーグで控えめにプレイする”という時代はもはや終わりつつあるのかもしれません」(スポーツライター)
実は、久保は2022年までの保有元だったレアルとの古巣戦を前に、スペインテレビ局「Gol TV」のインタビューでエムバペの現在の起用法について言及。同選手が本来得意とする左サイドのウイングではなく、センターフォワードとしてプレーしていることに関して疑問を呈し、「サイドでプレーしないほうがボクら(ソシエダ)にとっては都合が良い」などと語った。
これは現在のレアル、そしてエムバペ自身が最も懸念しているテーマであり、そのエムバペに代わって左ウイングを任されるブラジル代表FWヴィニシウスとの不仲説まで囁かれるほど、センシティブな話題でもある。
現地メディア「Planete Real Madrid」は久保のコメントを「爆弾発言」とも伝えており、エムバペとの激しい肉弾戦は同発言がキッカケだった可能性もあるだろう。
(木村慎吾)