人気アーティストの「いきものがかり」が1月5日、公式サイトにて“放牧”を宣言した。この活動休止を受け、「ケラケラ」や「ヤバイTシャツ屋さん」、「水曜日のカンパネラ」といったユニットに注目が集まっているという。彼らに共通する条件を音楽ライターが説明する。
「これらはすべて“ドリカム編成”と呼ばれる女性1+男性2という組み合わせ。かつてはドリームズ・カム・トゥルーやEvery Little Thing、またはday after tomorrowといったグループが群雄割拠していましたが、現在ではほぼ、いきものがかりの独占市場となっていました。そんなドリカム編成には一定の需要があると言われており、いきものがかりが抜けた枠を埋める3人組はどこなのかと話題になっているのです」
前出の3組では、3月に日本武道館公演を行う水曜日のカンパネラが人気面で先行。ただ同ユニットでは実際にステージに上がるのはボーカルのコムアイだけで、純粋なドリカム編成とは言い難い。そうなると、他の2組にチャンスがあるのかどうか。前出の音楽ライターはこんな見通しを語る。
「いきものがかりが成功した理由の一つは、シングル曲に徹底的にタイアップを付けたこと。アーティストとしての実力に加えてマーケティング面の寄与も大きかったのです。その点でこれらの3組はまだ物足りず、ドリカム編成の枠にはまだまだ参入の余地があるかもしれません」
インディーズの世界には女性1+男性2のユニットが数多く控えている。今後、大手事務所のバックアップを受けて急激に頭角を表すドリカム編成のユニットが登場する可能性にも期待できそうだ。
(金田麻有)