芸能界デビューから23年を数えるベテランタレントの若槻千夏。ユニークなワードセンスや、エピソードトークの引き出しの豊富さなど、タレントとしての実力があることはもちろん、番組で訪問予定のロケ地について個人的に事前リサーチをして番組ロケに備えたり、バラエティ用の研究ノートをつけたりといった努力家な一面もバラエティで長く活躍できているユエンだろう。
そんなバラエティの世界で無双状態の若槻だが、“歌手”としての成功を収めることはできなかったようだ。12月21日放送の「王様のブランチ」（TBS系）にて、歌手の道を断念した理由を明かした。
2003年に「愛のカケラ」でCDデビューしている若槻だが、当時について「めちゃくちゃ歌がヘタで、レコーディングに練習していったんですけど、全然うまくいかなくて…」と回顧。何でも、あまりに歌がヘタすぎ、歌うのではなく、歌詞を一文字ずつ読み上げ、それをつなぎ合わせることでレコーディングを終えたとまで明かしている。
そんなデビューシングルはオリコンランキング49位にランクインしたそうだが、「48位がボブ・サップだった。それでね、歌やめたの。ボブ・サップに負けた」と、格闘家のボブ・サップのデビュー曲「SAPP Time!」に完敗したことで、歌手としてのブレイクをあきらめたようだ。
「さかのれば、小島瑠璃子、藤田ニコル、ざわちん、最近ではゆうちゃみなど、女性タレントのCDデビューは珍しいことではありませんが、成功を収めるのは至難の業といった印象。女優・剛力彩芽は13年7月発売のデビューシングル『友達より大事な人』で、ミュージックビデオの再生回数が同年の日本国内動画ランキングで5位になるほどの大ヒットを記録。見事一発当てることに成功して、女優業を休止して歌手活動専念を発表したこともありましたが、ヒット連発は難しく、女優業休止から3カ月後には女優業を再開させる迷走ぶりが話題になったほどです。今年10月30日にデビュー曲『あなたに捧げる応援歌』を配信リリースしたゆうちゃみに関しては、リリースから約1カ月を経て、『11/27付 USEN J-POPリクエストランキング』にて1位を獲得していますが、その勢いを継続させることができるのか注目です」（エンタメ誌ライター）
いずれにせよ、若槻が歌手としての可能性に早めに見切りをつけての今があるのだとしたら、その決断も間違いなく英断と言えるだろう。
（本多ヒロシ）
