【フジテレビ会見】10時間超ブチ抜きで「グダグダ」も視聴率激増の「“本来放送予定の番組別”内訳」

“世紀のグダグダ会見“とヤユされたフジテレビによる1月27日開催の「やり直し記者会見」。しかし、数字の面では各時間帯で軒並み高視聴率をマークした。

 元タレントの中居正広氏による女性トラブルをめぐり、社員の関与が疑われたフジテレビは港浩一社長を始め、計5人の幹部が出席し、記者からの様々な質問に応じていった。

 17日に行われたクローズドな会見が不評で、批判を加速させる要因にもなったことから、フリーの記者も参加を許可。時間は無制限というオープンな環境で実施された。ただ、元人気タレントを巻き込む一大スキャンダルにまつわる質問は止む気配がなく、16時にスタートした会見が終了を迎えたのは、日をまたいだ10時間半後の28日2時半頃のことだった。

 その間、フジテレビでは同時間帯の通常放送を中止し、15時45分から18時頃までは報道番組「Live News イット!」の1部と2部で会見の模様を中継。その後も「緊急特番フジテレビ経営陣会見」と題し、月9ドラマ「119エマージェンシーコール」や、22時開始のドラマ「秘密」などを会見に差し替えて放送。

「すると、15時45分から16時50分までの『イット!第1部』では前4週の平均視聴率が2.2%だったのに対し、この日は7.5%と3倍以上もアップ。『第2部』でも4.0%だった平均視聴率を11.9%まで引き上げると、19時以降のゴールデンタイムは前週までの平均視聴率6.2%を13.1%に倍増させています。今回の騒動により、75社以上の企業がスポンサーを撤退し、各番組では公共社団法人ACジャパンのCMが多くを占めていますが、10時間超えのロングラン会見が直近の視聴率記録を大幅に更新したわけです。途中、あまりの長丁場に、視聴者からはネット上に『世紀のグダグダ会見』『これを全部見てたら頭がおかしくなりそう』などの指摘も上がっていました。が、世間の注目度はとんでもなく高かったということになりますね」(テレビ誌ライター)

 正攻法な番組作りでは考えにくい視聴率の激増とは何とも皮肉な話である。

(木村慎吾)

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