語り手がクルクル変わるため、なかなか事件の真相が見えてこない広瀬すず主演ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)。そのためネット上には、「登場人物が増えすぎてよくわからなくなってきた」「事件としてまったく真相に近づけないというかストーリーが停滞してる」「ストーリーを間延びさせてる意味は何?阿南検事(瀧内公美)の生い立ちとか必要なの?」といったイラ立ちを隠さない声も少なくない。
しかしクライマックスに向けて不必要なシーンを足して、わざわざ間延びさせるようなだっさいことは、ドラマ界における老舗名店である「TBSの“金曜ドラマ”」スタッフがやるワケない。なので、つまり「間延びしていたり、停滞しているように見えること」を1つ1つ丁寧に検証していくと、「2002年7月7日に起きた東賀山事件の真相」に近づけるのではないだろうか。
たとえば、阿南検事(瀧内)はおそらく法曹界の大御所の愛人の娘で、本妻の子どもも同期で検事をしているようだということが、2月28日放送の第6話から考察できた。そんな状況下で、野間口徹演じる「東賀山事件」で死亡した林川安成の再登場がとにかく待ち遠しい。
まさか野間口が「吊るされた遺体」だけの出演のワケがないだろう。もしもそんなことが起きたら「TBSの“金曜ドラマ”」はそげな味わいをお求めになりますのん?と大暴れしてしまうだろう。
広瀬演じる主役の心麦をずっと隣で支えている、松風弁護士を演じている松山ケンイチも自身の「X」で2月12日に「野間口徹はいつ出てくるんですか黒なのか白なのかどっちなんだい!?」とポストしているが、そろそろ野間口“安成”徹はまだかよ!」と催促させていただきたい。
(森山いま)