帝京大学時代、箱根駅伝に出場経歴を持つランニング系YouTuber「たむじょー」が、「お騒がせしている東京マラソン出走について。」と題して自身のYouTubeチャンネルで謝罪したのは3月5日。
騒動の発端になったのは、東洋大学時代に箱根駅伝5区に4年連続出場して「山の神」と呼ばれた柏原竜二氏の下記のようなポストだ。
「東京マラソンでチラホラと『ちょっと前に発熱して万全じゃないけど、走ります!』みたいなツイートを何個か見かけたけど、いや、普通にやめなさいよ。と思うのは私だけかしら?取り返しつかないよ?走るなら最後まで隠しなさいよ?体調悪くて亡くなる例だってあるのよ?それを、インフルエンサーたちが斡旋してどうするの?と私はちょっと思うのです」
たむじょーは東京マラソン当日の動画で、レースの1週間前に39度の高熱が出て本番まで満足に走れなかったことを明かし、それでも2時間39分02秒という好タイムで走り切る様子が感動的に描かれた。ところが、柏原氏のX投稿を見た人から「これをどう思うか?」「なぜ走ったのか?」といった追及が相次いだため、5日の投稿で釈明のやむなきに至ったというわけだ。メディアライターが言う。
「たむじょーが発熱したのは大会の6日前。新型コロナウイルス、インフルエンザ検査も陰性で、当日は36.3度に下がり体調は万全だったといいます。それでも柏原氏の言葉はグサリと胸に刺さったようで、動画の中で『今回、言ってくださって感謝。これから頑張っていいのか見極めるのも大事と気づかせてもらった』とし、自分のとった行動について『みなさんやってくださいと勧めることはできない』と反省しきりでした。ただし柏原氏の指摘は、影響力のあるインフルエンサーがレース前に発熱など公表すべきでないとも言っているため、たむじょーの釈明は『論点がずれている』といった声も見受けられます」
“山の神”の声が神の声に聞こえたか。
(所ひで/YouTubeライター)