さる3月15日にさいたまスーパーアリーナで開催された、小栗旬が社長を務める芸能事務所「トライストーン・エンタテイメント」が初めて開催したファンフェス「トライストーン大運動会」が大盛況だったようだ。
その日の夜、偶然にもさいたまスーパーアリーナの最寄り駅「さいたま新都心駅」にいた私は、興奮冷めやらぬファンの方々に遭遇したため、緊急アンケートを実施。「何が1番良かったか」と質問してみた。
23人中21人が「MVPに選ばれた社長である小栗旬が涙ながらにスピーチをしている姿を、泣きながら見ていた田中圭と、懸命に涙をこらえていた綾野剛を見てこちらまで泣けたこと」と回答してくれた。説明しながら涙ぐむ女性たちにつられたのか、そのシーンを手に取るように想像できた私まで、駅に近い大きな商業施設の前でバカみたいに涙してしまった。円陣になって泣いている女性の集団は、おそらくはたから見たらかなり怖かったことだろう。その節はすみませんでした。
水戸黄門のような小栗に、助さん格さんのような田中と綾野がいれば、いわく付きの伊藤健太郎を引き取った「トライストーン」は今後も安泰だろう。自称・坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二、木戸大聖らのファンを名乗る女性たちだったが、そろいもそろって「ただただかわいい田中」と「とにかく優しくてかっこいい綾野」に感動したそうで、所属タレントがプリントされたアクスタをシークレットなしのバラで買えたことに「小栗のファン心理を理解している社長としての手腕」を感じたそうだ。
これが初となるファンフェスが大成功しただけでなく、3月31日までファンクラブ加入者なら5000円、加入していない人でも5500円で「トライストーン大運動会」を配信で視聴できるシステムもかなり好評のようだ。ネット上ではDVD化を求める声も少なくないから、こうしたファンフェスは今後も開催されることだろう。桜木健一、多岐川裕美、杉本哲太、若村村真由美、手塚とおる、筒井真理子といったベテラン陣も大運動会に参加し、特に盛り上げ役として活躍していたそうで、アットホーム感のある事務所であることもファンの胸を熱くしたようだ。
1993年に設立されたこの芸能事務所はもともと映画制作会社。2004年時点では小栗、田中、鈴之助の3人しか所属していなかったという。現在は人気と実力を兼ね備えた約50人の役者を擁する中堅事務所へと成長し、さらに今後の発展に期待させられた。
余談だが、この大運動会で行われた「大縄跳び」を見て「無駄な動きの一切ない綾野剛。無駄な動きしかしない田中圭」と「X」に投稿した観客のポストに同意する人が非常に多いことも、お伝えしておいたほうがいいだろう。
(津島修子)