藤本美貴が“令和のママタレクイーン”の名をほしいままにしている。10代のころはハロープロジェクト所属のソロアイドルとして、さらにモーニング娘。のリーダーとしても大人気を博した愛称・ミキティー。20代でお笑いコンビの品川庄司・庄司智春とのデート現場を激写されて、モー娘。のリーダーを退任、グループからも脱退して、芸能界から一時“干され”た。ところが、庄司とゴールイン後に3児の母になると、V字回復。結婚生活16年になった現在は中学1年生の長男、小学3年生の長女、幼稚園の年中の次女を育てる3児のママだ。
元アイドルで芸人の妻、アイドル戦国時代を生き抜いたため話術が達者で、トークの振れ幅も広い。マルチ対応型のママタレントとあって、今なお引く手あまた。YouTube「ハロー!ミキティ/藤本美貴」の再生回数、インスタグラムの「いいね!」は高い数字をキープ。今年1月には、夫婦初MCのトーク&ダイニングバラエティ「ミキティダイニング」(フジテレビ系)が1カ月限定で放映された。
3月だけでも絶好調で、21日には「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。24日には、女性トラブルで1月に芸能界を引退した中居正広氏がMCを務めていた「THE MC3」(TBS系)の後枠の新番組「タミ様のお告げ」に、初回ゲストで招かれた。現在公開中の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」で、2年ぶり2度目のゲスト声優を担当。同作は3月21日~23日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で、3週連続でトップに輝いている。
ミキティーママ最大の魅力は、「庶民のママを味方につけたところ」だと前置きして、芸能ジャーナリストがこう分析する。
「先が見えない物価高で、主婦は家計のやりくりに必死。そんな中でミキティーは元アイドルなのに主婦目線を忘れず、過去には100円均一ショップの大手・Watts(ワッツ)、大手総合スーパーマーケット・イオンとコラボ商品を発売したほどの庶民派なんです。同じくママの横澤夏子さんと本音を語り合う『夫が寝たあとに』(テレ朝系)は昨年、深夜2時台から0時台に昇格して、放送時間もネット局も増加。5月2日にはEXシアター六本木で、親子、未就学児も参加できるママ会を実施します」
向かうところ敵なし状態になって久しかったが、ここへきて、再び“目の上のタンコブ”が現れた。辻希美だ。
「ミキティーと辻ちゃんは同じハロプロ、モー娘。出身とあって、常にママドルの覇権争いが取りざたされていました。結婚も出産も、SNS人気に火をつけたのも辻ちゃんが先ですが、37歳のここへきて第5子を妊娠。長女の希空さんが17歳でYouTuberデビューして、話題をさらいました」(前出・芸能ジャーナリスト)
写真週刊誌「FLASH」が全国の女性500人にアンケート調査した「成功していると思うママタレ」で、ミキティーは北川景子と並んで2位。1位は辻。平成のママタレ女王が、妊娠と愛娘によって令和でも顕在化。すでにインスタグラムで、3男の幸空(こあ)くんを顔出ししている。
ミキティーと辻ちゃんのママバトル。第2ラウンドの幕開けが近いか…。
(北村ともこ)