生放送中、トークが止まらない明石家さんまの口に、ガムテープを貼るという過激行動--。芸能界広といえど、それができるのは、この男しかいないだろう。6月22日、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)に出演したダウンタウンの浜田雅功が、11年前に起きた“お笑い怪獣”との応酬について振り返った。
番組では、浜田とゲストの芸人がドライブトークを繰り広げる中、ウエストランド・井口浩之が、2014年に実現した「笑っていいとも!グランドフィナーレ」での“夢の共演”について切り出した。
「いいとも」最終回となった同年3月31日の放送では、司会のタモリを囲むように、さんまやダウンタウン、とんねるず、ウッチャンナンチャン、爆笑問題といった大物お笑いタレントが集結。中でも、生放送のスタジオに乱入するや否や、吉本興業で8年先輩に当たるさんまに対して、口にガムテープを貼った浜田の“暴挙”は、大きな注目を集めた。
井口にとっても衝撃的シーンだったといい、当時の心境を浜田に尋ねると、浜田は「さんまさんがずっとタモリさんと(トークを)やってた。ちょっと長かったんですよ」と回顧。「ウンナンと松本が俺の楽屋に来て、何とかして止めたほうがええなって言うたら、松本以下3人が『そりゃもう浜田しかおらんやろ』って」と、終わらないさんまのトークを止めるために話し合いを行ったという。
その後、スタジオのセット裏でガムテープを持っているADを発見した浜田は、「これで口をふさぐしかないかって」と、とっさに浮かんだプランだったと説明。“伝説の事件”の知られざる舞台裏が明かされ、井口は「へぇ~」と感嘆のリアクションを見せていた。
「ダウンタウンとさんまの共演もレアですが、『いいとも』最終回には、とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)、爆笑問題(太田光、田中裕二)も出演していたわけですから、井口ならずとも視聴者が興奮したのも当然です。件の浜田とさんまの応酬については、自身のキャラクターを生かした浜田の機転、それに乗ったさんまの柔軟な対応力を評価する声が多く、『浜ちゃんのスゴいところはいつも自分の役割を絶対に間違えないところ』といったコメントや、『今考えればあのメンバーが一堂に会してたのはヤバすぎるな』という反応も見られました」(テレビ誌ライター)
お笑い好きにはたまらない、浜田の回想トークになったと言えそうだ。
(木村慎吾)