暑くなってきて薄着になる機会が増えてきましたね。「体を引き締めよう!」とトレーニングや食事管理に意識が向く季節でもあります。けれど、大事なのは体重を減らすだけでなく、健康的な体を作ることにあります。そこで今回は、学生を中心に体作りや競技力を栄養面でサポートしている公認スポーツ栄養士の小嶋理恵子さんに、効率的に体を引き締めるためのポイントを伺いました。
■目標設定の方法ってどうすればいいの?
具体的なトレーニング方法や栄養素も大事ですが、何よりも先に重要になるのが“目標設定”なんだとか。実は、「体重を5kg減らしたい」「お腹周りをスッキリさせたい」といった目標は曖昧なもので、モチベーションを保ちにくく達成しにくいそうです。
では、いったいどうすればよいのでしょうか? 小嶋さんをはじめ、専門家が推奨しているのが「SMARTゴール設定」です。これはビジネスの場面でも広く活用されている、目標を具体的かつ達成可能なものにするフレームワークのこと。体を絞るための目標をより明確にし、効果的に取り組むことができるそうなのです。SMARTゴール設定では、次のすべての要素を含めた目標設定を行います。
■S:Specific(具体性)……具体的に目標設定する
悪い例:痩せたい/良い例:夏休みまでにウエストを3cm絞りたい
■M:Measurable(目標数値)……数値を可視化する
悪い例:できるだけジムに通って運動する/良い例:ウエストを3cm減らすために筋トレを毎日10分行う
■A:Assignable(達成可能性)……達成可能な目標設定かどうかをチェックする
悪い例:1ヵ月で10kg痩せる/良い例:3ヵ月でウエストを3cm絞る
■R:Realistic(関連性)……芯のある動機付けにする
悪い例:友だちがやっているから/良い例:夏休みに水着を着る予定があるから
■T:Time-related(期限)……期日を決める
悪い例:夏までに痩せる/良い例:○月○日から始まる夏休みまでにウエストを3cm絞る
5つの要素を当てはめた理想の目標設定の例として、「8/10 に水着を着るため、残り2カ月間でウエストを3cm絞りたい! そのために筋トレを毎日10分行う」などが挙げられます。これなら、「夏までに痩せる!」というより格段に具体的にやることが分かるので続けられそうですね。
また、体を引き締めるためにはトレーニングと食事から摂取する栄養素も大切です。WEBサイト「大塚製薬 栄養素カレッジ」は、ダイエットにとくに役立つ栄養素についての正しい知識が得られるので、合わせてチェックしておきましょう。