元NHKアナ・中村克洋「人生を動かす“顔”パワー」講座／【最終回】人は一生“夢追い人”

ライフ

2025/12/01 07:15

　人は“夢”という“快楽”を求める“夢追い人”です。人だけが「こうなりたい」と思う夢を抱き、それを叶えます。夢なしでは一歩も前に進めません。夢があるから未来があるのです。

　私が“晴顔”と呼んでいる、「笑顔」をはじめとするポジティブな表情で「どうしよう？」と考え、“晴顔”で「こうしよう！！」と決めた時、人は夢の実現に向けて一歩を踏み出しているのです。“晴顔”で夢を叶え、すばらしい人生を作りましょう、楽しみましょう。

　この世は「因果律」が支配しています。因果律とは、「原因」が「結果」を生み、その結果が、また新たな原因となって、次の新たな結果を生む…の繰り返しでこの世は成り立っている、という法則のことです。当然、“いい原因”からは“いい結果”が生まれます。その繰り返しで、いい未来が生まれます。いい未来を作る方法は実に簡単で、「“いい種”まけば“いい収穫”」というわけです。しかも、いい収穫は次の、いい種につながる。この繰り返しで、未来はどんどんよくなる。

「“晴顔”で夢実現」のシステムも、この因果律の法則にしっかりと根ざしています。みなさん、すでにお気づきのように、いい種の正体は、夢に至るまでの様々なイメージ、すなわち「ステップ（階段）イメージ」です。“晴顔”で、いいステップイメージを抱き、それを人生の“ゆめ畑”にまいて、私が“マネッシーくん”と呼んでいる「鏡のように何でもマネする神経細胞」を働かせて実現させましょう。これからも、せっせと精を出して、人生のゆめ畑に、“晴顔”で、いい種まこうではありませんか。その結果は必ず、いい収穫となって現れます。

■おわりに

　Chat GPTに聞いてみました。「どうしてこの世には、“まったく同じ顔”の人がいないのですか？」と。すると「答」は、こうでした。

「実際には、地球上にまったく同じ顔の人が存在する可能性もあるかもしれませんが、非常に低い確率です。なぜなら、人間の顔は多くの要因によって形成されるためです。（中略）遺伝子や環境、ランダムな変異、発達過程などのような多くの要因がからむため、同じ顔の人が存在する確率は非常に低いとされています」

　この「答」、かなりイイところまでいっています。ですが、この連載を読まれてこられたみなさんには、もっと簡単で、クリアに答えられるのではないでしょうか。その答えは、「それは、『この世には、“まったく同じ人生”の人はいない』から」です。あなたの人生はあなただけの顔（表情）を作り、一方で、あなたの顔も、あなただけの人生を作ります。要は、すべての人の人生は違いますから、すべての人の顔も違ってきます。かくして、あなたの顔は、あなただけの人生、つまり、「こうなりたい」と思う「夢」を叶えたものになるはずです。

　あなたの幸運は、神様に叶えてもらうのでもなく、守護霊に頼るのでもありません。運がいいからでも、偶然が重なったからでもありません。人は、顔（表情）で、思いどおりの人生を作り出すことができるのです。このような“力”を与えて下さった神様に、心から感謝したいと思います。

　1年3カ月、65回にわたってお伝えしてきたこのシリーズは、今回で最後です。お読みくださった方々に、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。ご紹介してきた「夢を叶え、幸せを生む顔のトリセツ」。これは、私の人生で実証済みです。科学的な裏付けもあります。決してウソではありません。毎日の生活で活用していただき、あなたの人生をより一層、すばらしいものにしてください。

中村克洋拝

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●プロフィール
なかむら・かつひろ１９５１年山口県岩国市生まれ。早稲田大学卒業後にＮＨＫ入局。「サンデースポーツ」「歴史誕生」「報道」「オリンピック」等のキャスターを務め、１９９６年から「ワイド！スクランブル」（テレビ朝日系）ほか、テレビ東京などでワイドショーを担当。日本作家クラブ会員。著書に「生き方はスポーツマインド」（角川書店）、「山田久志優しさの配球、強さの制球」（海拓舎）、「逆境をチャンスにする発想と技術」（プレジデント社）、「言葉力による逆発想のススメ」（大学研究双書）などがある。講演「“顔”とアナウンサー」「アナウンサーのストップ・ウォッチ“歴史館”」「ウィンウィン“説得術”」

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