ジョニー・デップのサイン&撮影会チケットが驚愕価格も「“積んで”会えるK-POPスターより合理的」指摘のワケとは
ハリウッドスター、ジョニー・デップが8年半ぶりに来日し、12月5日から千葉・幕張メッセで開催されていた「東京コミコン」に12月6日、“降臨”した。同イベントは、映画、漫画、アニメが集結する国内最大級イベントで、海外セレブと直接交流できるサイン会や撮影会といった「ミーグリ」こと、「ミート&グリート」は、毎年の目玉。今年はデップの参加がアナウンスされた段階から、SNSでは期待とざわめきが止まらなかった。
サイン会と撮影会の参加券は公式に価格が公表されていたが、サイン券は7万5000円(税込)、撮影券は7万5000円(税込)という衝撃価格。数字だけを見れば高額だが、ここで浮上したのが“ハリウッドスターのミーグリは、実はお得なのでは?”という逆転の見方だ。というのも、今回の価格発表をきっかけに、「“積めば”会えるK-POPスターか、確実に会えるハリウッドスターか」いう比較議論がSNSで盛り上がっていたからなのだ。韓国芸能界に詳しいライターが言う。
「K-POPのミーグリはアルバム1枚につき抽選1回、平均アルバムは3000円から5000円弱。およそ100枚買って、30万〜50万円を“積んで”ようやく当選ラインに届くという声も珍しくありません。それを思えばハリウッド方式はむしろ合理的なのでは」
確かに、これまでもデップ以外に、マッツ・ミケルセンやノーマン・リーダスといった人気俳優が、3万円前後でツーショット撮影チケット(またはそれに近い体験)を販売してきたが、あこがれの俳優と“一点突破で必ず会える”という仕組みは、人生の夢と思えば安く、ファンにとってわかりやすい価値を持つとは言えるのかもしれない。
しかし、ここからが“現実”。サイン会当日、デップは時間通りに進行するはずもなく、デップのスケジュールは大幅に押した。ホスピタリティの塊のデップはひとりひとりにサービスして列はなかなか進まず、最後の方の参加者は翌7日へ持ち越し。遠方から駆けつけたファンの中には、交通手段の都合で翌日に残れず、高額チケットを持ちながら“会えずに終わった”という声も上がった。
つまり、どれだけ高いお金を払っても、相手は“海外セレブ”。時間感覚まで日本仕様とはいかない。K-POPスターとハリウッドスターのミーグリ、双方にそれぞれの難点もあるようだが、それも含めて「夢のイベント」なのかも。
(小津うゆ)
