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2026/03/27 07:00

【冬のなんかさ、春のなんかね】成田凌“ゆきお”は結局、久保史緒里“紗枝”と一線を越えているのか、いないのか

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2026/03/27 07:00

「浮気」の定義は人によってさまざまだ。交際中のパートナー以外と食事に行ったら「浮気」と判断する人もいれば、食事を一緒にしたくらいでは「浮気」とは言えないと判断する人もいる。しかし、肉体関係を持ったら「浮気」と判断する人はほとんどで、その相手に「気持ち」が「ある」か「ない」かは問題ならない。逆に、肉体関係がなくても「気持ち」を持っていかれたら、それを「浮気」と判断する人もいる。

 3月25日に最終回を迎えた「冬のなんかさ、春のなんかね」(日本テレビ系)の主人公・文菜(杉咲花)は、肉体関係はなくても惹かれていた人=山田(内堀太郎)との関係を「浮気」と、交際中の恋人・ゆきお(成田凌)に報告。自分は「すぐ人を好きなる」と明かした。

「私はいつからか、1人の人とちゃんとつき合うみたいなことができなくなっていて。それで、そう、あの、それをゆきおに伝えることはまったくゆきおのためにならないし、完全に自分のためだってわかってる」と前置きしてから、文菜は「これまでの浮気告白」を始めたのだが、きちんと聞いていたゆきおを非常に優しいと感じた。自己中で横暴なダメ女=文菜がラクになるための道具にされたゆきおを不憫だとも思った。
 
 だから、ゆきおが文菜に別れを切り出し、今後は勤務先の美容室の同僚である紗枝(久保史緒里)と「つき合うかもしれない」と言ったのを聞いて、「かもしれない」をプラスしたゆきおに感動すら覚えた。

 ゆきおは3月11日放送の第8話で伊香保温泉に文菜と2人で行く前に、文菜が苦しんでいるようだと紗枝に相談していたと明かしたが、同時に「浮気はしてない」と断言。ゆきおが言った「浮気」とは、紗枝と「肉体関係はない」とも聞こえたし、肉体関係はあったけれど「気持ち」はなかったと言っているようにも聞こえたし、すでに「肉体関係」も「気持ち」も紗枝にあるけれど、文菜に対する優しさから「嘘をついた」ようにも聞こえた。
 
 これこそ、成田凌という役者の真骨頂だろう。視聴者は自由に「ゆきおの言葉」を解釈していいのだ。
 
 前週3月18日放送の第9話で、ゆきお宅でパスタをふるまってもらいながら、ゆきお宛てに届いた荷物を半ば強引に開封し、中から出てきたイスに、座るどころか立ってはしゃいでいた紗枝を思い出すと、これで肉体関係がなかったなら、文菜とは別ベクトルの自己中でデリカシーが欠如したダメ女にしか思えない。
 
 第9話では、文菜と「別れたらつき合ってください」と言っていたゆきお。

 動画配信サービス・Huluでは第10話最終回のディレクターズカット版を独占配信しているというが、それを観たらこのモヤモヤは晴れるのだろうか。日本テレビが制作するドラマは、どうしてこうもHuluを観るように仕向けるのだろうかと、さらにモヤモヤする。

(森山いま)

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