原辰徳氏が選手を「お前さん」と呼ぶ理由とは あの名将が遺した“イズム”に大久保博元氏も感動
原辰徳・元巨人監督が選手や後輩たちに使っていた「お前さん」という呼び方。その背景には、巨人に受け継がれる“ある教え”があったようだ。
野球解説者・愛甲猛氏のYouTubeチャンネル「愛甲猛の野良犬チャンネル」(6月17日付)に、「デーブ」の愛称で知られる元巨人一軍打撃チーフコーチで現野球解説者の大久保博元氏が出演。現役引退後のエピソードを明かした。
「解説者になった頃、こんな格好(Tシャツ姿)でグラウンドに行ってたんですよ。解説者っていうのが恥ずかしくて、2000本(安打)打ってないし、11年で(本塁打)100本しか打ってない人間がグラウンドに行くのも気恥ずかしいから、ちょっと“アウトローな感じで来てます”みたいな感じで。その時、中畑(清)さんに呼ばれて、『俺は藤田監督に教わったんだけど、選手がいるから我々は今野球に携われている。敬意を表するという意味でネクタイをするんだ』って言われて、それからネクタイするようになったんです」
「“お前さん”のほうが気持ちよくないか?」
さらに大久保氏は、原氏の「お前さん」という呼び方についても、その理由を聞いたことがあるという。
「原さんに『なんで“お前さん”って言うんですか』って聞いたら、原さんは『藤田監督から“お前”というより“お前さん”と呼ばれた方が気持ち良くないかって。先輩として敬意を後輩に払うということ。それをもってお前さんって言ってんだよ』って。めちゃくちゃい話だなと思って」
中畑、原の両氏から名前の挙がった藤田元司氏(2006年死去)は、巨人を2度の日本一、4度のリーグ優勝に導いた名将として知られ、人格者としても球界で高い評価を受けていた。その“藤田イズム”は、今なお巨人OBたちに受け継がれているようだ。
(所ひで/YouTubeライター)
