Snow Manとの差は歴然…Aぇ! group主演『おそ松さん』実写第2弾の“微妙すぎる中身”
Aぇ! groupの4人(末澤誠也・正門良規・佐野晶哉・小島健)と、草間リチャード敬太、西村拓哉(関西ジュニア)が主演を務める映画「おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?」が、6月12日に公開された。公開から3日間で観客動員数約14万1000人、興行収入約2億1800万円を記録し、週間映画ランキング(興行通信社発表)では3位にランクイン。初登場で首位を獲得した「Michael/マイケル」だけでなく、前週まで3週連続1位だった「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」にも及ばず、やや厳しいスタートとなった。
さらに「黒牢城」「免許返納」などの話題作が封切られた翌週のランキング(同、19~21日)では、9位まで順位を下げている。
同作は、赤塚不二夫「おそ松くん」を原作とし、2015年にアニメ化され大ヒットした「おそ松さん」の実写映画化作品。2022年にSnow Man主演で初めて実写化されると、興行収入16.7億円を突破。今回は旧ジャニーズ事務所のアイドルが主演を務める同シリーズの第2弾として、Aぇ! groupを中心に実写化が実現。2作連続ヒットへの期待も高かったが、業界内では10億円突破も難しいとの見方も出ている。
「Snow Man版では、顔の似ていないメンバーが6つ子を演じる意外性が話題を呼びました。しかも、9人組グループであるため、3人が"6つ子役"に入れないというイレギュラーも発生。賛否はありましたが、原作ファンも劇場に呼び込み大ヒットにつながった。今回は2作目ということもあり、前作ほどの新鮮味がなく、ファン以外への広がりに欠けている印象です。また『おそ松さん』のアニメ版についても、一時期の勢いからだいぶ落ち着いている。そうした中で、映画版も集客に苦戦しているようです」(スポーツ紙記者)
以下、ネタバレ注意
では、映画の内容はどうなのか。筆者が実際に鑑賞してみると、内輪受けが多いストーリーが気になった。主演メンバーたちは劇中で木村拓哉やSnow Manなど事務所の先輩をネタにしたセリフを披露。さらに、前作に出演したSnow Manの向井康二が“旧・おそ松”役として登場するのだが、ここでもアイドルファン向けと思しきギャグやセリフが続く。大手映画レビューサイトでも、作品内容に厳しい評価を付ける書き込みが目立っている。
「Snow Man版は、20歳を過ぎてもクズでニートな6つ子たちが人生を見つめ直していく構成におもしろみがありました。今回の映画は、とある研究者の策略によって“クズがスーパースターになる”という世界線が描かれていますが、設定自体に大きな意外性はない。全体的に展開が唐突で、物語の整合性を優先するあまり、映画としての完成度に疑問を感じる部分もあります。Aぇ! groupは、この作品がヒットすれば“第2のSnow Man”になれるかもしれないと期待されましたが、作品評価や興行面を見る限り、前作超えは厳しそうです」(民放関係者)
劇場映画だけでなく、配信サービスでも良質な作品が次々と制作される時代となった現在、「おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?」が幅広い層の支持を獲得するのは容易ではなさそだ。
(渡邊伸明)
