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2026/08/25 07:30

【Tシャツが乾くまで】松山ケンイチ演じる充は、夏帆演じるあずさからも「失踪」した可能性

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2026/08/25 07:30

 8月24日放送の「あさイチ」(NHK)では、「Tシャツがヨレるまで」「Tシャツが黄ばむまで」などの事象が起こる「Tシャツ悩みが消えるまで」という特集が放送された。しかも冒頭ではスピッツの「見知らぬ糸」が流れ、この曲は蒼井優主演の放送中ドラマ「Tシャツが乾くまで」(TBS系)のエンディング曲。明らかにこのドラマを意識した作りになっていたことに笑ってしまった。それほど「Tシャツが乾くまで」は多くの人々から注目されているようだ。

 8月21日放送の第7話では、充(松山ケンイチ)からあずさ(夏帆)とは不倫関係ではなかったこと、自分には「失踪癖」があることを明かされた咲子(蒼井)。さらにあずさとは第3金曜日にコインランドリーで会い、相手に何を言ってもいい、嫌われてもいい関係だったと説明され、咲子は充と一緒にいた家を飛び出してしまうところまでが描かれた。

 充にとってあずさは「嫌われてもいい人」で、対する咲子は「嫌われたくない人」だったのだ。
 
 ネット上には「不倫よりタチが悪い関係」「異性とコソコソ会うだけでそれは不倫と同罪」「なぜ異性に心を開くんだ。同性なら問題ないのに」といった声が多いように思う。立ち位置をはっきりさせておくが、自分は充やあずさの気持ちがよくわかる「Tシャツ野郎たち」と同じチームだ。理解されにくい関係をすぐに築く癖があるからだ。

妻・小雪に嫉妬せずにはいられないワケ

 自分が生きやすくなるために理解されにくい関係を築くことは、充は咲子に、あずさは樹生(中島歩)に罪悪感があることだろう。しかし、配偶者や恋人に言えないことを言える相手を見つけてしまったら、心は勝手に開くものだとも思う。そのほうがラクで生きやすいからだ。そこにブレーキが利かないことは、実感としてよく知っている。開いた心と咲子や樹生に対する罪悪感を持ったまま、咲子と樹生にはその関係性を絶対に明かさない覚悟を持って、第3金曜日にコインランドリーで話をするだけにしていれば良かったのに、充はなぜ、親に会いに行くために乗ろうとしていたバスに、あずさを乗せてしまったのか。なぜあずさの同乗を拒めなかったのか。あずさを残して充がバスに戻らなかったのは、あずさになら嫌われてもいいから、「あずさから失踪した」のではないのか等々、充の心情を考えずにはいられない。

 さらには充を演じる松山が、今年に入ってからだけでも、幼少期に自閉スペクトラム症(ADS)と注意欠如多動症(ADHD)の診断を受けた特例判事補、妻を殺害した容疑をかけられたパティシエ、他人と深く関わることを避けてきた鮨職人と、さまざまなキャラを見事に演じてきたことを思い、役者としての素晴らしさを痛感せずにはいられない。また、松山は「X」で実に面白く丁寧な「遊び」をフォロワーたちと展開しているので、妻の小雪に嫉妬せずにはいられない。

 2024年12月14日放送の「メシドラ」(日本テレビ系)にゲスト出演した松山は、小雪と結婚したことに対し「もう一生分の運を使い切った」と言い、「今でも、捨てられないように気を付けてます。一応」と言っていたことが思い出される。もしや「Tシャツが乾くまで」は、「風が吹けば桶屋が儲かる」のように、「ドラマが注目されれば小雪が嫉妬される」みたいな構造を生んでいるかも。

(森山いま)

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