女優の波瑠が不貞に走る妻を演じるドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)が話題だ。ヒロインの態度や振る舞いが妻としてあまりにも最低だとして、波瑠までもがバッシングを浴びる始末。波瑠本人もブログで自身の役について「共感できない」とコメントしたほどだ。
「世間では波瑠がこの役を務めることへの批判が多い。あまりの悪評に、女優生命を失いかねないという声さえ聞こえてくるほどで、少なくとも視聴者からの印象が変わってしまったことは確実だろう」(テレビ局関係者)
その波瑠は15年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインを務め、いまや売れっ子女優に躍進。それゆえ今回の役を受けたことには失敗との声もある。ところが波瑠側にとってはこの展開も狙い通りだというのである。芸能ライターがこんな見立てを口にする。
「波瑠側が恐れているのは、朝ドラのイメージが強くなりすぎて演技の幅が狭まること。実際、朝ドラ主演後に伸び悩んだ女優は少なくないからですからね。それが今回、アクの強い役を経験することで、女優として一皮むけた。平均視聴率も10%を超えており、どんな役でも数字が獲れることを証明できたのも大きいでしょう」
悪名は無名に勝るというが、演技力の高さも証明できた波瑠の女優人生には今後も熱い注目が集まりそうだ。
(浦山信一)