テレビをはじめスポーツメディアを賑わせているトップアスリートが、コーチから「まずはちゃんと練習してやることを覚えてほしい。人間は絶対に失敗をするのに、その後のリカバーをする練習をしないので」と言われるのは不本意以外の何ものでもないはず。はたして、本田真凜選手本人はどう思っているのだろうか。
注目された「フィギュアスケートGPシリーズ」第2戦のカナダ大会で、初日のショートプログラムでまさかの10位。翌日のフリーで3位に食い込み、総合では5位とまずまずの結果を残したとはいえ、11月3日に行われる次戦の中国杯で優勝したとしてもGPファイナルへの出場は絶望的。世間の期待に応えられなかった。
そこにきて、コーチから練習嫌いをやり玉にあげられるなど、熱心なフィギュアファンでもないお茶の間層からの好感度も変化しているという。
「彼女が常に言われている『ポスト真央ちゃん』という立ち位置は、彼女の見た目の華やかさが大きな理由ですが、そう言われることによって世間では『実力も真央ちゃん並みにスゴいのでは?』という期待も高かった。それが今回のカナダでいきなり実力不足が露呈し、さらに練習嫌いのレッテルも貼られてしまった。メディアの持ち上げ方がスゴかった分、その反動も強かったようですね。ポスト浅田真央どころか、いまや好感度の点ではポスト安藤美姫では?と揶揄するメディア関係者もいます」(スポーツ紙記者)
「あれだけチヤホヤされたら勘違いするよね」「マスコミのエコひいきがバカみたい」など、メディアの特別扱いを疑問視する声も多かった。
「テレビに出れば可愛い、美しいと容姿を持ち上げられ、実力以上にスポンサー契約が先行していたわけですから、ここにきてのイメージダウンは痛いですよね。挽回するには結果を出すしかないでしょう」(女性誌記者)
まだシニアデビューしたばかり。伸びしろは十分あるだけに、周囲の雑音をどう克服するかも、真凜選手の今後の課題かもしれない。
(飯野さつき)