11月29日、貴ノ岩への暴行事件の責任を負い、横綱・日馬富士が日本相撲協会に引退届を提出。同日、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)とともに記者会見を開いた。その席で、「報道ステーション」(テレビ朝日系)のMCを務める富川悠太アナウンサーの質問に伊勢ケ浜親方が呆れてキレてしまう一幕があった。
会見の冒頭、伊勢ケ浜親方と日馬富士が横綱の権威を汚したことについて謝罪。その後、記者による質疑応答となり「引退を決めてどんな心境か?」「どのような考えで引退を判断して、最終的にいつ引退を決めたのか」など、引退を決めた時期や心境についての質問が続いた。
富川アナの質問が始まったのは記者会見の後半。まず「(日馬富士が)新入幕を果たしたのも大関昇進を決めたのも横綱として初土俵に上がったのも九州場所でした。この九州場所で引退を決断することになりました。どんな心境ですか?」と、前の質問者と同様に引退の心境を聞いた。日馬富士は訥々と答えたが、富川アナは再び「九州で引退を決めたことについては?」と同じような質問を繰り返す。そこで伊勢ケ浜親方が「決めたというか、そうなったんじゃないですか!」とやや怒り口調で回答した。
しかし富川アナはめげない。「どの段階で引退を決意したのか?」と、またもや他記者と同じ質問をぶつける。伊勢ケ浜親方は「それもさっき述べたじゃないですか」「同じ質問を繰り返さないでください」「(他の記者と)代わってください」と押しのけたが、富川アナはしぶとい。「今後も相撲に関わっていきたいか」と質問を続け、「今日、引退したばかりだから、それは出ないでしょう」と伊勢ケ浜親方を苦りきらせた。
このやり取りにネットでは、キレた伊勢ケ浜親方に非難の声が寄せられる一方で「富川、アホだろ、マジで! もう会見行くな」「これに関しては富川がダメすぎるだろ」「トミー(富川のこと)怒られるw」などと、富川アナが失笑を買ってしまった。
「富川アナは先日も、プロ野球の日本ハムへの入団が決まった早稲田実業の清宮幸太郎選手に対し、メジャーで活躍する第一歩となることにかけて『今の気持ちを英語で表現すると?』など、くだらない質問をしてネットで叩かれていました」(テレビ誌記者)
富川アナも会見から引退……ということにならなければいいが。
(石田英明)