2月12日に行われた男子モーグル決勝で原大智選手が銅メダルを獲得。男子モーグル初の五輪メダルの快挙に日本中が沸いた。その試合を解説した、日本モーグル界の先駆者である上村愛子さんにも「感動した!」との声が寄せられているという。スポーツライターが語る。
「現地で原選手の快挙達成を見守った上村さんは5大会連続で五輪に出場し、7位・6位・5位・4位・4位とすべて入賞を果たしたものの、ついぞメダルには届かなかった悲劇のヒロインとしても記憶されています。そんな悔しさが今回の銅メダルで晴らされたと自分のことのように喜んでおり、その潔い姿が視聴者の心を打っているのです。彼女の屈託のない笑顔からは、心の底から原選手のメダルを喜んでいる様子が伝わってくるので、視聴者も上村さんと一緒に現地で喜んでいるかのような追体験ができたようです」
レースから一夜明けた13日には「おはよう日本」(NHK)にて、原選手へのメッセージを公開。ここで上村さんは開口一番、「原大智選手、本当にメダル取ってくれてありがとう!」と感謝の言葉を口にし、そして「なかなか自分もオリンピックで、3番から上っていう数字を電光掲示板で見ることができなかった悔しさだったりっていうのを、今日すごく晴らしてくれたような気持ちで観ていました」と語ったのである。
「こんな重い言葉をさらっと笑顔で語ってくれたことで、点数に恵まれなかった当時の彼女を目に焼き付けていた人たちも、胸がすく思いだったことでしょう。そして最後には『原くんがしっかりメダルを獲ってくれたことで、モーグルこれからまた盛り上がると思います』と熱く語り、新しいスターの誕生に心底喜んでいる様子でした」(前出・スポーツライター)
冬季五輪を代表する美人選手として人気を博し、今回の平昌五輪中継でも「とても38歳に見えない」「今でもどストライクの可愛さ」などと絶賛されている上村さん。そんな彼女のなかで最も美しいのは、その清々しくも潔いマインドなのではないだろうか。
(白根麻子)