若手のなかで最も評価の高い女優と言えば、広瀬すずの名前を挙げる人も少なくないだろう。とくに映画での評価は高く、3月17日公開の「ちはやふる 結び」もドラえもんやディズニー映画「リメンバー・ミー」に次ぐ週間3位の好発進。5月4日公開予定の「ラプラスの魔女」では櫻井翔と共演しており、“ジャニーズ公認”のお墨付きまで得ているほどだ。
そのように映画では敵なしの広瀬だが、この1月期に主演を務めたドラマ「anone」(日本テレビ系)は歴史的な大コケ。19歳にして初めてともいえる挫折を味わった。爆死の原因は坂元裕二氏の脚本にあるとの指摘もあるものの、ネット上では広瀬の演技に疑問を呈する論調も目立っていた。
「バラエティ番組での失言で批判されることも多かった広瀬ですが、演技については万人が認める実力の持ち主。それゆえ広瀬も『anone』での演技批判は相当ショックだったようです。映画のほうは好調とはいえ『テレビドラマでは視聴率が獲れない』と落ち込んでいるとの噂もあった。4月4日に生配信したLINE LIVEでも『自分はまだまだ』と発言していましたし、しばらくはドラマに出る意欲が湧かないのではないでしょうか」(芸能ライター)
その広瀬は来年4月スタートの連続テレビ小説『夏空』(NHK)にヒロインとして出演することが決定している。同作品は朝ドラの記念すべき100作品目にあたり、ヒロイン発表が異例なほど早かったこともあって、NHKから相当大きな期待が懸けられているようだ。
「NHKとしては『夏空』は失敗が絶対に許されない記念作品。広瀬にも万全な体調と、万全な精神状態で撮影に臨んでもらいたい。なので『anone』以降は他のドラマの仕事を控えてほしいと思っているはず。連続テレビ小説は1話15分の週6回放送で、毎週90分ドラマを放送しているようなもの。撮影に入れば掛け持ちで映画に出演するのも難しく、それゆえ今年の秋ごろまでは映画の撮影に集中しているかもしれません」(前出・芸能ライター)
どうやらドラマの借りはドラマで返す!というわけにはいかないようだ。
(浦山信一)